Solaris 8 のインストール (上級編)

Solaris 8 のインストール (アップグレード)

エラーメッセージ


No upgradeable disks

問題 

対処方法 

バグ ID: 1191792 

/etc/vfstab ファイルのスワップエントリが原因でアップグレードに失敗した。

/etc/vfstab ファイルの以下の行をコメントにしてください。

  • アップグレードしないディスク上のスワップファイルとスライスの指定行

  • 存在しないスワップファイルの指定行

  • 使用していないスワップスライスの指定行

一般的な問題

問題 

解決方法 

Solaris 8 対話式インストールプログラムが、メタデバイスをシステムにマウントできないため、アップグレードに失敗する。 

メタデバイスは自動的にアップグレードできません。詳細は、『Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス』の「Solaris のアップグレード」を参照してください。

問題 

解決方法 

バグ ID: 1170953 

システム上にアップグレード可能なバージョンの Solaris ソフトウェアが存在するにもかかわらず、アップグレードオプションが提供されない。原因としては、以下が考えられる。 

この問題の原因には、次のものが考えられる。 

 

原因 1: /var/sadm ディレクトリがシンボリックリンクであるか、別のファイルシステムからマウントされたディレクトリである。

原因 1 の対処方法: /var/sadm ディレクトリをルート (/) または /var ファイルシステムに移動します。

原因 2: /var/sadm/softinfo/INST_RELEASE ファイルが存在しない。

原因 2 の対処方法: 以下の形式で INST_RELEASE ファイルを作成します。

OS=Solaris
VERSION=2.x 
REV=0

x は、システム上の Solaris ソフトウェアのバージョン番号です。

問題 

解決方法 

電源の切断やネットワークの接続障害など、ユーザーの管理の及ばない理由によって、アップグレードオプションによるインストールが失敗し、システムがソフトブート不可能な状態になることがある。

  1. システムを Solaris 8 INSTALLATION CD と Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD またはネットワーク上からリブートします。

  2. インストール用のアップグレードオプションを選択します。

Solaris 8 対話式インストールプログラムは、システムが部分的にアップグレードされているか判断し、アップグレードを継続します。 

問題 

解決方法 

Solaris インストールプログラムがファイルシステムをマウントできないため、アップグレードに失敗する。アップグレード中、インストールプログラムは、システムの /etc/vfstab ファイルにリストされているすべてのファイルシステムを、アップグレードしようとしているルートファイルシステムにマウントしようとする。インストールプログラムがファイルシステムをマウントできない場合、失敗して終了する。

システムの /etc/vfstab ファイル内のすべてのファイルシステムがマウントできることを確認します。/etc/vfstab ファイル内のマウントできない、あるいは問題の原因になっている可能性があるファイルシステムは、すべてコメントにします。このため、Solaris 8 対話式インストールプログラムはアップグレード中、コメントにしたファイルシステムをマウントしません。

アップグレードされるソフトウェアを含む、システムベースのファイルシステム (たとえば /usr) はコメントにできません。

問題 

解決方法 

アップグレードするための十分な領域がシステムにない。次の原因を確認して、自動レイアウトを使用して領域を再配置しなくても、この問題を修正できるか調べてください。

 

原因 1: オートマウントはアップグレード中は有効ではないため、Solaris 8 対話式インストールプログラムは、オートマウントされていないファイルシステムに向けてシンボリックリンクされたパッケージのディレクトリやファイルをインストールしようとする。シンボリックリンクが上書きされると、ディスク容量が十分ではないために、アップグレードは失敗する。 

通常、/var/mail/var/news ディレクトリは、オートマウントされたファイルシステムにあり、アップグレードの影響を受けません。

原因 1 の対処方法: アップグレード中、「ソフトウェアのカスタマイズ (Customize Software)」画面を利用して、オートマウントされるファイルシステムにファイルまたはディレクトリを作成するソフトウェアパッケージを削除します。これにより、Solaris インストールプログラムは、シンボリックリンクをパッケージのファイルまたはディレクトリで上書きしません。 

原因 2: アップグレードしているソフトウェアグループに新しいソフトウェアが追加されたか、既存のソフトウェアのサイズが増えた。アップグレード中、Solaris 8 対話式インストールプログラムは、以前システムにインストールしたソフトウェアグループの一部であるかぎり、どのような新しいソフトウェアでもインストールする。そして、システム上の既存のパッケージもアップグレードする。 

原因 2 の対処方法: アップグレード中、「ソフトウェアのカスタマイズ (Customize Software)」画面を利用して、多くの領域を必要とするソフトウェアパッケージを削除します。特に、Solaris リリースに追加されているものの、システムに不要なパッケージを調べます。 

問題 

解決方法 

アップグレードの間、パッケージに関するメッセージが表示される (SUNWolrteSUNWoldcvSUNWoldteSUNWolaud を含む)。

メッセージの例 

Doing pkgadd of SUNWolrte to /

このメッセージは、すでにインストールされているパッケージと同じアーキテクチャとバージョンをインストールしようとしていることを示します。 

Installation of SUNWolrte was successful...

操作は必要ありません。このメッセージは、情報を伝えるだけのものです。