Solaris 8 のインストール (上級編)

HTTP サーバー

アーカイブが HTTP サーバーに格納されている場合は、archive_location プロファイルキーワードに次の構文を使用します。


archive_location http server_name:port path/filename optional_keywords

有効な retrieval_type

有効な location

説明 

http

server_name:port path/filename optional_keywords

  • server_name は、アーカイブが格納されているサーバーの名前です。server_name は、ポート番号でも、実行時に決定されるポート番号を持つ TCP サービスの名前でもかまいません。

  • port は任意のポートです。ポートを指定しない場合、フラッシュインストールユーティリティはデフォルトの HTTP ポート番号、80 を使用します。

  • path は、指定したサーバーから取得するアーカイブの場所です。このパスに $HOST を含めると、フラッシュインストールユーティリティは $HOST をインストール先のクローンシステムの名前に置き換えます。

  • filename は、フラッシュアーカイブファイルの名前です。

  • optional_keywords は、フラッシュアーカイブを HTTP サーバーから読み取るときに使用する省略可能なキーワードです。

表 28–4 optional_keywords で使用可能なオプションのキーワード

キーワード 

値の定義 

auth basic user_name password

アーカイブがパスワード保護された HTTP サーバーに格納されている場合は、その HTTP サーバーへのアクセスに必要なユーザー名とパスワードをプロファイルに含める必要があります。 


注 –

カスタム JumpStart で使用しようとするプロファイルにおいてこの認証方法を使用することは、リスクを伴います。これは、承認されていないユーザーが、パスワードが入ったプロファイルにアクセスできる可能性があるためです。


timeout min

timeout キーワードには、HTTP サーバーからのデータ受信を待機する最長の時間を分単位で指定できます。この時間に達すると、接続が切断されて、再接続が行われ、タイムアウトが発生した地点から再開されます。timeout 値として 0 (ゼロ) を指定すると、何も起きないため再接続されません。

タイムアウトによる再接続が発生すると、フラッシュインストールユーティリティはアーカイブを取得した最後の位置からインストールの再開を試みます。この位置でのインストールの再開が不可能な場合、アーカイブの初めから再度データの取得が行われ、タイムアウト前に取得されたデータは破棄されます。 

proxy host:port

proxy キーワードを使用して、プロキシホストとプロキシポートを指定できます。プロキシホストを使用すると、ファイアウォール越しにフラッシュアーカイブを取得できます。proxy キーワードを指定する場合は、プロキシポートを指定する必要があります。

例:

archive_location http silver /archives/usrarchive auth basic user1 secret timeout 5

archive_location http silver /archives/usrarchive auth basic user1 secret timeout 5