filesys slice size [[file_system optional_parameters]] |
これらの値を指定して filesys を使用すると、JumpStart プログラムによりインストール時にローカルファイルシステムが作成されます。filesys は 2 回以上指定できます。
any – JumpStart プロファイルは、ファイルシステムを任意のディスクに配置します。
size が existing、all、free、start:size、または ignore の場合は、any は指定できません。
cwtxdysz または cxdysz – JumpStart プログラムがファイルシステムを配置するディスクスライス。たとえば、c0t0d0s0 や c0d0s0。
rootdisk.sn - システムのルートディスク値が含まれる変数。システムのルートディスクを決定する方法に示されているように、この値は JumpStart プログラムが決定します。拡張子 sn は、ディスク上の特定のスライスを示します。
num - ファイルシステムのサイズを num (M バイト単位) で設定します。
existing - 既存のファイルシステムの現在のサイズを使用します。
existing の値を使用すると、別の mount_pt_name として file_system を指定することによって、既存のスライス名を変更できます。
auto – 選択したソフトウェアに応じて、ファイルシステムのサイズを自動的に決定します。
all - 指定した slice は、そのファイルシステム用にディスク全体を使用します。この値を指定すると、指定したディスク上にほかのファイルシステムは存在できません。
free - ディスク上の残りの未使用領域をファイルシステム用に使用します。
filesys の値として free を使用する場合は、filesys はプロファイルの最後のエントリにする必要があります。
start:size - ファイルシステムを明示的にパーティションに分割します。start はスライスが始まるシリンダであり、size はそのスライスのシリンダ数です。
file_system – slice に any または cwtxdysz を指定しているときに、このオプション値を使用できます。この値を指定しないと unnamed がデフォルトで設定されますが、この場合 optional_parameters 値を指定できません。次のいずれか 1 つを指定してください。
mount_pt_name - ファイルシステムのマウントポイント名。たとえば /var
swap - 指定した slice を swap として使用します。
overlap – 指定した slice をディスク領域 (VTOC 値は V_BACKUP) を表すものとして定義します。デフォルトでは、スライス 2 はディスク全体を表すオーバーラップスライスです。
size に existing、all、または start:size を指定した場合だけ overlap を指定できます。
unnamed - 指定した slice は raw スライスと定義されるので、slice にはマウントポイント名がありません。file_system を指定しないと、デフォルトで unnamed が設定されます。
ignore - 指定した slice を使用しないか、JumpStart プログラムで認識しません。このオプションは、インストール時にディスク上の特定のファイルシステムを無視させるために使用できます。JumpStart プログラムは、同じディスク上に同じ名前で新しいファイルシステムを作成します。ignore は、partitioning existing を指定したときだけ使用できます。
optional_parameters - 次のいずれか 1 つを使用します。
preserve - 指定した slice 上のファイルシステムを保存します。
size に existing、slice に cwtxdysz を指定した場合だけ preserve を指定できます。
mount_options - 1 つ以上のマウントオプション (mount(1M) コマンドの -o オプションと同じ)。これらのマウントオプションは、指定された mount_pt_name の /etc/vfstab エントリに追加されます。
複数のマウントオプションを指定する場合は、マウントオプションはスペースではなくコンマで区切ってください。例:ro,quota