標準の設定では、UTF-8 ロケールで起動されたアプリケーションで複数言語入力が可能です。ユーザーは、複数言語入力を無効にして、特定 の日本語入力システムの使用を指定することができます。また、一度指定した日本語入力システムを解除し、複数言語入力を有効にすることもできます。
複数言語入力が有効な場合、cs00 がインストールされていて ATOK12 がインストールされていなければ、日本語の入力には cs00 が使用されます。ATOK12 がインストールされている場合は、ATOK12 が優先して使用されます。
通常、cs00 および ATOK12 は両方ともインストールされますが、明示的に片方、または両方をインストールしないことも可能です。また、LANGUAGES CD を使用しないでインストールすると、日本語ロケールは部分ロケールとしてインストールされ、cs00 だけがインストールされます。
複数言語入力が有効な場合、cs00 は cm インタフェースと共に使用されます。この cm インタフェースは、複数言語入力が可能でない環境で cs00 と共に使用される xci インタフェースとは異なる機能を持っています。cm インタフェースと xci インタフェースに関しては、『日本語入力システムの概要とセットアップ』の「かな漢字変換サーバー・インタフェースモジュール」を参照してください。
複数言語入力環境で cs00 を使用する場合、以下のバグおよび制限事項があります。
日本語キーボード固有キーが正しく動作しない (バグ ID: 4307908)
【日本語 On-Off】【変換】【確定】【かな】キーが正しく動作しません。
回避方法 :【Ctrl+スペース】【Ctrl+N】【Ctrl+K】を使用してください。【かな】キーについては回避方法がないので、かな入力を行うには他の日本語ロケールを使用してください。
ja_JP.UTF-8 部分ロケールで CDE にログインした後、env LANG=ja を指定してアプリケーションを起動すると、そのアプリケーションでは日本語入力を使用できない (バグ ID: 4305876)
ja の代わりに他の日本語ロケールを指定した場合も同様に、日本語入力を使用できません。
回避方法 :そのアプリケーションを動作させたいロケールでログインし直してください。