Java Enterprise System インストーラの実行後は、Access Manager の設定スクリプト入力ファイルのサンプル (amsamplesilent) が、Solaris システムでは AccessManager-base/SUNWam/bin ディレクトリに、Linux システムでは AccessManager-base/identity/bin ディレクトリにあります。
設定変数を設定するには、まず、amsamplesilent ファイルをコピーしてファイル名を変更します。次に、コピーしたファイル内の変数を、実行したい処理に合わせて変更します。このファイルの例については、「設定スクリプト入力ファイルの例」を参照してください。
このサイレントモード入力ファイルのサンプルには、次のような設定変数があります。
この節では、必要な DEPLOY_LEVEL 変数の値を説明しています。この変数は、amconfig スクリプトが実行する処理を規定します。
表 1–1 Access Manager DEPLOY_LEVEL 変数
処理 |
DEPLOY_LEVEL 変数の値と説明 |
---|---|
インストール |
1 = 新しいインスタンスに対して、Access Manager を完全インストール (デフォルト) 2 = Access Manager のコンソールのみをインストール 3 = Access Manager SDK コンソールのみをインストール 4 = SDK のみをインストールし、コンテナを設定 5 = 連携管理モジュールのみをインストール 6 = サーバーのみをインストール 7 = Access Manager をインストールし、Portal Server とともに配備するようにコンテナを設定 注意: DEPLOY_MODE=7 は、Access Manager を Portal Server とともに配備する場合にのみ使用します。 配備方法によっては、異なる Web コンテナを使用して、1 つのホストサーバー上にコンソールのみ、またはサーバーのみをインストールした方がよいことがあります。最初に Java ES インストーラを実行して、「あとで設定」オプションを使用してすべての Access Manager サブコンポーネントをインストールします。次に、amconfig スクリプトを実行してコンソールとサーバーのインスタンスを設定します。 |
アンインストール (設定解除) |
11 = 完全にアンインストール 12 = コンソールのみをアンインストール 13 = SDK のみをアンインストール 14 = SDK のみをアンインストールし、コンテナの設定を解除 15 = 連携管理をアンインストール 16 = サーバーのみをアンインストール 17 = Portal Server とともに配備されている場合、Access Manager をアンインストールし、コンテナの設定を解除 注意: DEPLOY_MODE=17 は、Access Manager が Portal Server とともに配備されている場合にのみ使用します。 |
再インストール (再配備または再設定とも呼ぶ) |
21 = すべての (コンソール、パスワード、サービス、共通) Web アプリケーションを再配備します。 26 = すべての (コンソール、パスワード、サービス、共通) Web アプリケーションの配備を取り消します。 |
この節では、Access Manager の設定変数について説明します。
表 1–2 Access Manager の設定変数
Access Manager 用の Web コンテナを指定するには、サイレントモード入力ファイル内の WEB_CONTAINER 変数を設定します。Access Manager 7 2005Q4 によってサポートされる Web コンテナのバージョンについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 リリースノート』を参照してください。
表 1–3 Access Manager WEB_CONTAINER 変数
値 |
Web コンテナ |
---|---|
WS6 (デフォルト) | |
AS8 | |
WL8 | |
WAS5 |
この節では、サイレントモード入力ファイル内の Web Server 6.1 2005Q4 SP5 用設定変数について説明しています。
表 1–4 Web Server 6.1 設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
WS61_INSTANCE |
Access Manager が配備される、または配備解除される Web Server インスタンス名。 デフォルト: https-web-server-instance-name ここで web-server-instance-name は Access Manager ホスト (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) を表します。 |
WS61_HOME |
Web Server のベースインストールディレクトリ。 デフォルト: /opt/SUNWwbsvr |
WS61_PROTOCOL |
「Sun Java System Web Server 6.1 SP5」 で説明されている変数によって設定され、Access Manager が配備される Web Server インスタンスが使用するプロトコル: http または https。 デフォルト: Access Manager プロトコル (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
WS61_HOST |
Web Server インスタンス (「Sun Java System Web Server 6.1 SP5」 で説明されている変数) 用の完全修飾ホスト名。 デフォルト: Access Manager ホストインスタンス (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
WS61_PORT |
Web Server が接続を待機しているポート。 デフォルト: Access Manager ポート番号 (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
WS61_ADMINPORT |
Web Server 管理サーバー が接続を待機しているポート。 デフォルト: 8888 |
WS61_ADMIN |
Web Server 管理者のユーザー ID。 デフォルト: "admin" |
この節では、サイレントモード入力ファイル内の Application Server 8.1 用設定変数について説明しています。
表 1–5 Application Server 8.1 の設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
AS81_HOME |
Application Server 8.1 がインストールされているディレクトリへのパス。 デフォルト: /opt/SUNWappserver/appserver |
AS81_PROTOCOL |
Application Server インスタンスによって使用されるプロトコル: http または https。 デフォルト: Access Manager プロトコル (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
AS81_HOST |
Application Server インスタンスが接続を待機している完全修飾ドメイン名 (FQDN)。 デフォルト: Access Manager ホスト (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
AS81_PORT |
Application Server インスタンスが接続を待機しているポート。 デフォルト: Access Manager ポート番号 (「Access Manager の設定変数」で説明されている変数) |
AS81_ADMINPORT |
Application Server 管理サーバー が接続を待機しているポート。 デフォルト: 4849 |
AS81_ADMIN |
Application Server が表示されているドメインでの Application Server 管理サーバーの管理者の名前。 デフォルト: admin |
AS81_ADMINPASSWD |
Application Server が表示されているドメインでの Application Server の管理者パスワード。 25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 |
AS81_INSTANCE |
Access Manager を実行する Application Server インスタンスの名前。 デフォルト: server |
AS81_DOMAIN |
この Access Manager インスタンスを配備したいドメインに対する Application Server ディレクトリへのパス。 デフォルト: domain1 |
AS81_INSTANCE_DIR |
Application Server が、インスタンス用のファイルを保存するディレクトリへのパス。 デフォルト: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1 |
AS81_DOCS_DIR |
Application Server がコンテンツ文書を保存するディレクトリ。 デフォルト: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot |
AS81_ADMIN_IS_SECURE |
Application Server 管理インスタンスが SSL を使用しているかどうかを指定します。
|
この節では、サイレントモード入力ファイル内の BEA WebLogic Server 8.1 用設定変数について説明しています。
表 1–6 BEA WebLogic Server 8.1 設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
WL8_HOME |
WebLogic のホームディレクトリ。デフォルト: /usr/local/bea |
WL8_PROJECT_DIR |
WebLogic プロジェクトディレクトリ。デフォルト: user_projects |
WL8_DOMAIN |
WebLogic ドメイン名。デフォルト: mydomain |
WL8_SERVER |
WebLogic サーバー名。デフォルト: myserver |
WL8_INSTANCE |
WebLogic インスタンス名。デフォルト: /usr/local/bea/weblogic81 ($WL8_HOME/weblogic81) |
WL8_PROTOCOL |
WebLogic プロトコル。デフォルト: http |
WL8_HOST |
WebLogic ホスト名。デフォルト: サーバーのホスト名 |
WL8_PORT |
WebLogic ポート。デフォルト: 7001 |
WL8_SSLPORT |
WebLogic SSL ポート。デフォルト: 7002 |
WL8_ADMIN |
WebLogic 管理者。デフォルト: "weblogic" |
WL8_PASSWORD |
WebLogic 管理者のパスワード。 25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 |
WL8_JDK_HOME |
WebLogic JDK のホームディレクトリ。デフォルト: 「BEA WebLogic Server 8.1」 /jdk142_04 |
WL8_CONFIG_LOCATION |
WebLogic 起動スクリプトの場所の親ディレクトリに設定する必要があります。 |
この節では、サイレントモード入力ファイル内の IBM WebSphere Server 5.1 用設定変数について説明しています。
表 1–7 IBM WebSphere 5.1 設定変数
変数 |
説明 |
---|---|
WAS51_HOME |
WebSphere のホームディレクトリ。デフォルト: /opt/WebSphere/AppServer |
WAS51_JDK_HOME |
WebSphere JDK のホームディレクトリ。デフォルト: /opt/WebSphere/AppServer/java |
WAS51_CELL |
WebSphere セル。デフォルト: hostname 値 |
WAS51_NODE |
WebSphere ノード名。デフォルト: WebSphere がインストールされたサーバーのホスト名。デフォルト: hostname 値 |
WAS51_INSTANCE |
WebSphere インスタンス名。デフォルト: server1 |
WAS51_PROTOCOL |
WebSphere のプロトコル。デフォルト: http |
WAS51_HOST |
WebSphere のホスト名。デフォルト: サーバーのホスト名 |
WAS51_PORT |
WebSphere のポート。デフォルト: 9080 |
WAS51_SSLPORT |
WebSphere の SSL ポート。デフォルト: 9081 |
WAS51_ADMIN |
WebSphere の管理者。デフォルト: "admin" |
WAS51_ADMINPORT |
WebSphere の管理者のポート。デフォルト: 9090 |
Access Manager 7 2005Q4 によってサポートされる Directory Server のバージョンについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 リリースノート』 を参照してください。この節では、サイレントモード入力ファイル内の Directory Server 設定変数について説明しています。
表 1–8 Directory Server の設定変数
変数 |
説明 |
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DIRECTORY_MODE |
Directory Server モード 1 = Directory Information Tree (DIT) の新規インストールに使用します。 2 = 既存の DIT に使用します。ネーミング属性とオブジェクトクラスは同一です。したがって、設定スクリプトは installExisting.ldif と umsExisting.ldif ファイルをロードします。 設定スクリプトは、設定作業中に入力された値 (たとえば、BASE_DIR、SERVER_HOST、ROOT_SUFFIX など) を使って、LDIF やプロパティーファイルの更新も実行します。 この更新は「タグ交換」とも呼ばれますが、これは設定スクリプトがファイル内のダミーのタグを実際の設定値と入れ替えるためです。 3 = 手動でロードする時、既存の DIT に対して使用します。ネーミング属性とオブジェクトクラスは異なるので、設定スクリプトは installExisting.ldif と umsExisting.ldif ファイルをロードしません。スクリプトはタグ交換 (上記、モード 2 で説明) を行います。 LDIF ファイルを検査し、必要があれば修正して、LDIF ファイルとサービスを手動でロードします。 4 = 既存のマルチサーバーインストールに使用します。設定スクリプトは LDIF ファイルとサービスをロードしません。これは、この操作が既存の Access Manager のインストールに対するものだからです。スクリプトはタグ交換 (上記、モード 2 で説明) のみを行い、プラットフォームリストにサーバーエントリを追加します。 5 = 既存のアップグレードに使用します。スクリプトはタグ交換 (上記、モード 2 で説明) のみを行います。 デフォルト: 1 |
USER_NAMING_ATTR |
ユーザーネーミング属性: その相対ネームスペース内部でのユーザーまたはリソースの一意な識別子。デフォルト: uid |
ORG_NAMING_ATTR |
ユーザーの会社または組織のネーミング属性。デフォルト: o |
ORG_OBJECT_CLASS |
組織オブジェクトクラス。デフォルト: sunismanagedorganization |
USER_OBJECT_CLASS |
ユーザーオブジェクトクラス。デフォルト: inetorgperson |
DEFAULT_ORGANIZATION |
デフォルトの組織名。デフォルト: サーバーホスト |