Java Enterprise System インストーラを使って Access Manager の最初のインスタンスをインストールした後、サイレント設定入力ファイル内の設定変数を編集し、amconfig スクリプトを実行することにより、追加の Access Manager インスタンスを配備および設定することができます。
次のシナリオについて説明します。
Access Manager の新しいインスタンスを配備する前に、Web コンテナ用管理ツールを使って新しい Web コンテナインスタンスを作成および開始する必要があります。詳細は、Web コンテナについての個別のマニュアルを参照してください。
Web Server については、http://docs.sun.com/coll/1308.1を参照
Application Server については、http://docs.sun.com/coll/1310.1を参照
ここで述べる手順は、「今すぐ設定」オプションを使ってインストールされた Access Manager インスタンスのみに該当します。Web コンテナとして WebLogic または WebSphere を使用する予定の場合、Access Manager のインストール時に「あとで設定」オプションを使用する必要があります。詳細については、第 2 章「サードパーティー Web コンテナのインストールと設定」を参照してください。
ここでは、異なるホストサーバー上に追加の Access Manager インスタンスを配備し、プラットフォームサーバーリストを更新する方法について説明します。
そのインスタンスの Web コンテナに応じた、管理者としてログインします。たとえば、Web Server 6.1 が新しいインスタンスの Web コンテナになる場合、スーパーユーザー (root) としてログインするか、Web Server 管理サーバーのユーザーアカウントとしてログインします。
amsamplesilent ファイルを、書き込み可能なディレクトリにコピーし、そのディレクトリをカレントディレクトリにします。たとえば、/newinstances というディレクトリを作成します。
ヒント: amsamplesilent ファイルのコピーを、配備する新しいインスタンスにふさわしい名前に変更します。たとえば、以下の各手順では、Web Server 6.1 に新しいインスタンスをインストールするために、amnewws6instance という名前の入力ファイルを使用しています。
新しい amnewws6instance ファイルで次の変数を設定します。
DEPLOY_LEVEL=1 NEW_INSTANCE=true |
amnewws6instance ファイル内のほかの変数に対して、新しく作成するインスタンスで必要な設定をします。これらの変数の説明については、次節以降の表を参照してください。
新しい amnewws6instance ファイルを指定して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./newinstances/amnewws6instance |
-s オプションは amconfig スクリプトをサイレントモードで実行します。
amconfig スクリプトは、amnewws6instance ファイルの変数を使い、必要があればほかの設定スクリプトを呼び出して、新しいインスタンスを配備します。
追加のコンテナインスタンスを作成するには、Access Manager プラットフォームサーバーリストを更新して、コンテナの追加を反映させる必要があります。
最上位の管理者として Access Manager コンソールにログインします。
「サービス設定」タブをクリックします。
「プラットフォーム」サービスをクリックします。
サーバーリストに追加する新しいインスタンスについて、次の情報を入力します。
protocol://fqdn:port|instance-number
インスタンス番号には、使われていない番号の中から、次に使用可能な番号を指定することをお勧めします。
「追加」をクリックします。
「保存」をクリックします。
amconfig スクリプトを実行することにより、Java Enterprise System インストーラの「あとで設定」オプションを使ってインストールされた Access Manager のインスタンスを設定できます。または、「今すぐ設定」オプションを使ってインストールされた最初のインスタンスを再設定できます。
たとえば、Access Manager の所有者とグループを変更するためにインスタンスを再設定してみます。
そのインスタンスの Web コンテナに応じた、管理者としてログインします。たとえば、Web Server 6.1 が Web コンテナであれば、スーパーユーザー (root) 、または Web Server 管理サーバーのユーザーアカウントでログインします。
インスタンスの配備に使用したサイレント設定入力ファイルを、書き込み可能なディレクトリにコピーし、そのディレクトリをカレントディレクトリにします。たとえば、Web Server 6.1 用のインスタンスを再設定するために、以降の手順では /reconfig ディレクトリ内の入力ファイル amnewinstanceforWS61 を使います。
amnewinstanceforWS61 ファイルで、DEPLOY_LEVEL 変数の値を、「配備モード変数」操作で説明した値のどれかに設定します。たとえば、完全インストールを再設定するには、DEPLOY_LEVEL=21 と設定します。
amnewinstanceforWS61 ファイルでは、NEW_INSTANCE 変数を false と設定します。
NEW_INSTANCE=false |
インスタンスを再設定するには、amnewinstanceforWS61 ファイル内のほかの変数も設定します。たとえば、インスタンスの所有者とグループを変更するには、NEW_OWNER と NEW_GROUP を新しい値に変更します。
以下のその他の変数の説明については、次節以降の表を参照してください。
編集した入力ファイルを指定して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./reconfig/amnewinstanceforWS61 |
-s オプションはスクリプトをサイレントモードで実行します。amconfig スクリプトは、amnewinstanceforWS61 ファイルの変数を使い、必要があればほかの設定スクリプトを呼び出して、インスタンスを再設定します。
amconfig スクリプトを実行してインストールした Access Manager のインスタンスをアンインストールできます。また、Access Manager インスタンスを一時的に設定解除できますが、Web コンテナインスタンスは削除しない限りそのまま残り、後日別の Access Manager インスタンスを再配備する際に使用できます。
そのインスタンスの Web コンテナに応じた、管理者としてログインします。たとえば、Web Server 6.1 が Web コンテナであれば、スーパーユーザー (root) 、または Web Server 管理サーバーのユーザーアカウントでログインします。
インスタンスの配備に使用したサイレント設定入力ファイルを、書き込み可能なディレクトリにコピーし、そのディレクトリをカレントディレクトリにします。たとえば、Web Server 6.1 用のインスタンスを設定解除するために、以降の手順では /unconfigure ディレクトリ内の入力ファイル amnewinstanceforWS61 を使います。
amnewinstanceforWS61 ファイルで、DEPLOY_LEVEL 変数の値を、「配備モード変数」操作で説明した値のどれかに設定します。たとえば、完全インストールのアンインストール (または設定解除) を行うには、DEPLOY_LEVEL=11 と設定します。
編集した入力ファイルを指定して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./unconfigure/aminstanceforWS61 |
-s オプションはスクリプトをサイレントモードで実行します。amconfig スクリプトは amnewinstanceforWS61 ファイルを読み込み、インスタンスをアンインストールします。
Web コンテナインスタンスはそのまま残っているため、後日別の Access Manager インスタンスを再配備する際に使用できます。
このシナリオでは、Access Manager 7 2005Q4 のすべてのインスタンスとパッケージをシステムから完全に削除します。
スーパーユーザー (root) としてログインするか、スーパーユーザー (root) になります。
インスタンスを配備するのに使用した入力ファイル中で、DEPLOY_LEVEL 変数の値を、「配備モード変数」操作で説明した値のどれかに設定します。たとえば、完全インストールのアンインストール (または設定解除) を行うには、DEPLOY_LEVEL=11 と設定します。
「すべての Access Manager インスタンスのアンインストール」で編集したファイルを使用して、amconfig スクリプトを実行します。たとえば、Solaris システムでは、次のようになります。
# cd /opt/SUNWam/bin/ # ./amconfig -s ./newinstances/amnewws6instance |
amconfig スクリプトはサイレントモードで動作し、インスタンスをアンインストールします。
アンインストールしたいインスタンスすべてに対してこれらの手順を繰り返します。ただし、Java Enterprise System インストーラを使ってインストールした最初のインスタンスは除きます。
最初のインスタンスをアンインストールし、すべての Access Manager パッケージをシステムから削除するには、Java Enterprise System アンインストーラを実行します。アンインストーラの詳細については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』 を参照してください。