Sun Enterprise Authentication Mechanism 1.0.1 ガイド

SEAM ツールで大きなリストを扱うには

プリンシパルとポリシーの数が膨大なサイトでは、SEAM ツールがプリンシパルとポリシーのリストを読み込む時間および表示する時間が次第に長くなり、SEAM ツールによる作業効率が悪くなります。これを回避する方法はいくつかあります。

まず、SEAM ツールがリストを読み込まないようにすれば、リストを読み込む時間が必要なくなります。このオプションを設定するには、「編集 (Edit)」メニューから「プロパティ (Properties)」を選択して、「リストを表示 (Show Lists)」フィールドの選択を解除します。もちろん、SEAM ツールがリストを読み込まなければ、リストは表示されず、リストパネルでプリンシパルやポリシーを選択できなくなります。その代わりに、新しい「名前 (Name)」フィールドにプリンシパルやポリシーの名前を入力してから、実行したい操作を選択します。基本的に名前を入力するのはリストから項目を選択することと同じです。

大きなリストを処理するもう 1 つの方法は、リストをキャッシュに書き込むことです。事実、SEAM ツールのデフォルト動作でも、限られた時間の間リストをキャッシュに書き込むように設定されています。最初は SEAM ツールもリストをキャッシュに書き込みます。しかし、それ以降は、もう一度リストを読み込まなくても、そのキャッシュを使用できます。したがって、サーバーからリストを読み込む必要がなくなり、時間を短縮できます。

リストをキャッシュに書き込むように設定するときも、「編集 (Edit)」メニューから「プロパティ (Properties)」を選択します。キャッシュには 2 つの設定があります。永続的にリストをキャッシュに書き込む方法と、SEAM ツールがサーバーからキャッシュにリストを読み込む時間制限を指定する方法です。

リストをキャッシュに書き込んだ場合でも、リストパネルでプリンシパルやポリシーを選択できます。したがって、SEAM ツールを使用する上では何の影響もありません。また、キャッシュを使用した場合、他のユーザーが行なった変更は表示されませんが、ユーザー本人の変更はサーバーとキャッシュの両方にあるリストで更新されるため、ユーザー本人が行なった変更は最新の情報が表示されます。さらに、キャッシュを更新することによって他のユーザーの変更を表示し、最新のリストのコピーを参照したい場合、「再表示 (Refresh)」メニューを使用すれば、いつでもサーバーからキャッシュを更新できます。