クライアントが初期認証を受け取った後、個々の認証は次のパターンに従います (図 1-2 を参照)。
クライアントは特定のサービスのチケットを KDC に要求します。つまり、rlogin を実行して他のマシンにリモートログインします。このとき、身元の証明として、クライアントのチケット許可チケットを KDC に送信します。
KDC は特定のサービスのチケットをクライアントに送信します。
たとえば、ユーザー joe がサーバー boston 上で rlogin を実行すると仮定します。joe はすでに認証されている (つまり、すでにチケット許可チケットを持っている) ため、joe は、rlogin コマンドの一部として、チケットを自動的および透過的に取得します。joe はこのチケットを使用して、チケットの有効期限が来るまで、boston にリモートログインを何度でもできます。マシン denver にリモートログインしたい場合、joe は手順 1 と同様に別のチケットを取得します。
クライアントはチケットをサーバーに送信します。
サーバーはクライアントにアクセスを許可します。
上記手順を考えてみると、サーバーが KDC と通信していないように見えます。しかし、実際には通信しています。最初のクライアントと同様に、サーバーは自分自身を KDC に登録します。ここでは詳細な説明は省略します。