Solaris 2.6 マニュアルの概要

Solaris 共通デスクトップ環境 1.2 開発者用 AnswerBook

Solaris 共通デスクトップ環境 1.2 開発者用 AnswerBook には、Solaris CDE を使ってプログラミングを行うソフトウェア開発者に必要なマニュアルが含まれます。次に、各マニュアルの要約を紹介します。

『Common Desktop Environment: Product Glossary』

Common Desktop Environment: Product Glossary』は、Solaris CDE で使用される用語を網羅して、Solaris CDE を利用するすべてのユーザーが情報ソースおよびリファレンスベースとして参照できる用語集です。用語集の定義には、対象とする読者や用語の起源に関する情報が含まれることがあります。また、必要に応じて、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で使われる用語に対応する Solaris CDE コンポーネント名も紹介します。「Do not use」とマークされた用語には、他の適切な語を示します。

『Slaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行』

Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行』では、Sun Motif 開発者が関心を持っている問題について説明します。既存の OPEN LOOK および Motif のアプリケーションを、OpenWindows 3.6 や Solaris CDE 1.2 の各デスクトップ環境で実行したり Solaris CDE 環境に移植したりする方法を解説します。このマニュアルの説明は、OPEN LOOK または Motif のプログラミング知識があることを前提に書かれています。

『Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』

Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』では、既存のアプリケーションの Solaris CDE への統合、および Solaris CDE 機能を活用する新規アプリケーションの開発に携わるプログラマを対象に、Solaris CDE 開発環境について説明します。このマニュアルの説明は、Motif、X、UNIX、または C 言語の知識があることを前提に書かれています。

『共通デスクトップ環境 Dtksh ユーザーズ・ガイド』

共通デスクトップ環境 Dtksh ユーザーズ・ガイド』では、デスクトップ上の Korn シェルを使って Motif アプリケーションを作成する方法について説明します。この中で、基本的な dtksh のスキルを始め、サンプルスクリプトをいくつか紹介します。これらのサンプルは、単純なものから複雑なものまで徐々に難度が高くなるように並べられているので、無理なく dtksh に対する理解を深めていくことができます。また、dtksh がサポートするコマンドと構文の一覧も付録に収められています。

『共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要』

共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要』では、ルーチンとして提供される ToolTalk コンポーネント、コマンド、およびエラーメッセージについて説明します。これらを利用して、アプリケーションを Media Exchange and Desktop Service メッセージセットの規約に適合させることができます。このマニュアルは、ToolTalk サービスを使って、Solaris CDE 上で他のアプリケーションとやり取りするプログラムを作成したり管理したりするソフトウェア開発者を対象としています。

『共通デスクトップ環境 アプリケーション・ビルダ・ユーザーズ・ガイド』

共通デスクトップ環境 アプリケーション・ビルダ・ユーザーズ・ガイド』では、アプリケーション・ビルダとその最も効率的な使い方を紹介します。アプリケーション・ビルダは、簡単な操作でアプリケーションを開発できる対話型ツールです。このツールを使うと、アプリケーション用のグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) の構築や Solaris CDE の便利なデスクトップサービスの取り込みが簡単に行えます。取り込み可能な Solaris CDE デスクトップサービスには、Help システム、ToolTalk メッセージング、ドラッグ&ドロップ、セッションマネージャなどが含まれます。

『共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』

共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』では、アプリケーションを設計する上でのスタイルガイドライン、Solaris CDE のアプリケーションレベルでの認定に必要な項目のリストを提供します。この必要な項目リストは、Motif Version 1.2 の項目と Solaris CDE に特有な項目から構成されます。また、このマニュアルのスタイルガイドラインに従うことで、アプリケーション設計者は統一した仕様と動作を備えるアプリケーションを開発できるようになります。

『共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)』

共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)』では、アプリケーションを国際化するための情報を提供します。アプリケーションを国際化することによって、ローカリゼーションが容易に実現し、統一したユーザーインタフェースでさまざまな言語や文化的慣例をサポートできるようになります。このマニュアルでは、国際的な配布を前提としたアプリケーションの記述方法、デスクトップのさまざまな内容にかかわる多国語化作業の要点、さらに詳細な情報を手に入れるための手引きなど、アプリケーション開発者の役に立つ指針やヒントを提供します。

『共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)』

共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)』では、オンラインヘルプを構築して OSF/Motif アプリケーションに統合する方法について説明します。ヘルプシステムは、ヘルプ作成者とアプリケーション開発者が必要とするツールを提供します。ヘルプ作成者はこのマニュアルの手順に従って操作するだけで、異なるテキストスタイル、グラフィックス、およびハイパーリンクを備えるオンラインヘルプを作成して表示できるようになります。また、アプリケーション開発者向けに、アプリケーションからヘルプ情報への直接的なアクセスを提供するヘルプシステム・アプリケーションプログラミングインタフェースについて解説します。この中で、ヘルプダイアログウィジェット、ヘルプ要求への応答、およびハイパーリンクデータのナビゲーションについて説明します。

『共通デスクトップ環境 プログラマ概要』

共通デスクトップ環境 プログラマ概要』では、Solaris CDE 開発環境に関する高度な内容の情報と開発者向けマニュアルセットについて説明します。また、Solaris CDE デスクトップ全体のアーキテクチャを解説した概要も含みます。