KCMS AnswerBook には、KCMSTM (Kodak Color Management System) アプリケーションプログラミングインタフェース (API) を使用するソフトウェア開発者に関連のあるマニュアルが含まれます。次に、KCMS AnswerBook に含まれる各マニュアルの要約を紹介します。
『KCMS Application Developer's Guide』 では、KCMS フレームワーク API (アプリケーションプログラミングインタフェース) について説明します。KCMS フレームワークは、デスクトップコンピュータやその周辺機器上でデジタルカラー画像を忠実に再現し、高い画質を実現します。また、この API を使用することによって、正確なカラー変換やカラー操作を行うことができます。
『KCMS Calibrator Tool Loadable Interface Guide』では、動的にロード可能なデバイスハンドラモジュールを作成する方法について説明します。このデバイスハンドラは、KCMS Calibrator Tool にカラー補正データを供給し、ICC 形式のファイルを更新します。また、マニュアルでは動的にロード可能なモジュールと Calibrator Tool との間でやり取りされる相互動作の概要も説明します。
『KCMS CMM Developer's Guide』では、KCMS カラー管理モジュール (CMM) を作成する方法について説明します。この中で、グラフィックス移植インタフェース (GPI) を C++ で実装した KCMS 基本ライブラリの使い方についても説明します。このインタフェースによって、KCMS ライブラリのデバイスに依存しない層をカラーモジュールとリンクし、アプリケーションからカラーモジュールへのデータフローを実現します。このマニュアルは、カラー管理技術で利用されるカラーモジュールを作成するドライバ開発者を対象としています。
『KCMS CMM Reference Manual』では、KCMS 基本ライブラリの各 C++ クラスについて説明します。このライブラリは、KCMS カラーモジュールの作成用に C++ に実装されたグラフィックス移植インタフェース (GPI) です。このマニュアルは、カラー管理技術で利用されるカラーモジュールを作成するドライバ開発者を対象としています。
『KCMS Test Suite User's Guide』では、CMM のためのテスト用スクリプトおよびテスト機能について説明します。このテスト環境を使って CMM 開発者は、作成した CMM が KCMS フレームワークに準拠しているかどうかを確認できます。また、このマニュアルは KCMS フレームワークの開発と利用に関心がある方のリファレンスとしても役に立ちます。