この『メールシステムの管理』では、電子メールサービスの確立と管理維持に必要な概念や手順について説明します。特に sendmail に必要な構成ファイルについては重点的に解説します。
このマニュアルを使用する前に、SunOSTM 5.x ソフトウェアをインストールし、使用する予定のネットワーク用ソフトウェアを設定しておく必要があります。
このマニュアルはメールサービスの設定と管理維持などを担当するシステム管理者を対象としています。このマニュアルの内容のほとんどは、経験のあるシステム管理者向けになっていますが、管理者を目指す方々や SolarisTM プラットフォームが初めてというユーザーにとっても役立つ情報を取り上げています。
第 1 章「メールサービスについて」では、メールサービスの概要について述べています。メールサービスの設定や管理に必要な概念や用語について詳しく解説します。
第 2 章「メールサービスの設定と管理」では、メールサービスの設定と管理に必要な手順について説明します。問題解決のヒントも取り上げています。
第 3 章「sendmail 構成ファイルのカスタマイズ」では、sendmail が使用するファイルの編集方法について説明します。
付録 A 「sendmail 構成ファイル」 には、一般的な main.cf ファイルの参照コピーを掲載しています。
付録 B 「sendmail オプション」 には、sendmail のコマンド行引数と構成オプション、およびメールプログラム用のフラグを一覧表示しています。
本書で参照する関連マニュアルを次に示します。
『sendmail』 (Bryan Costales 著、O'Reilly & Associates, Inc.,1997)
『A Directory of Electronic Mail Addressing and Networks』 (Donnalyn Frey、Rick Adams 共著)
SunDocsTM プログラムでは、米国 Sun Microsystems, Inc. の 250 冊以上のマニュアルを扱っています。このプログラムを利用して、マニュアルのセットまたは個々のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、米国 SunExpressTM, Inc のインターネットホームページ http://www.sun.com/sunexpress にあるカタログセクションを参照してください。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、およびディレクトリ名を示します。または、画面上のコンピュータ出力を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章や節を示します。また、ボタンやメニューなど、強調する単語を囲む場合にも使用します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 |
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。
ただし AnswerBook2 では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が適宜、併記されています。