sendmail プログラムには、次のような機能があります。
UNIX System V メール、UNIX バージョン 7 メール、およびインターネットメールをサポートします。
sendmail には高い信頼性があります。すべてのメッセージを正しく配信するように設計されています。どんなメッセージも完全に失われることはありません。
sendmail は、既存のソフトウェアを配信に随時使用します。
sendmail は、1 つのネットワークタイプ (UUCP や Ethernet など) に複数の接続を行う場合なども含め、複雑な環境を処理するように構成できます。sendmail は、名前とその構文をチェックし、どのメールプログラムを使用するかを判断します。
sendmail は構成ファイルを使用してメール構成を制御します。
グループは独自のメーリングリストを管理できます。各ユーザーは、ドメイン全体で有効な別名ファイル (通常、NIS または NIS+ によって管理されるドメイン全体の別名の中にある) を修正することなく自分自身のメール転送を指定できます。
各ユーザーはカスタムメールプログラムを指定して着信メールを処理することができます。こうすると、たとえば、「I am on vacation」というメッセージを返すといった機能を設定できます。詳細は、vacation(1) のマニュアルページを参照してください。
図 3-1 には、sendmail がメールシステムで他のプログラムと対話する方法を示します。
ユーザーは、メール生成プログラムおよび送信プログラムと対話します。メール送信が依頼されると、メール生成プログラムは sendmail を呼び出し、sendmail は適切なメールプログラムにメッセージを送ります。発信者の一部はネットワークサーバーであったり、またメールプログラムの一部はネットワーククライアントであるため、sendmail は、インターネットメールゲートウェイとしても使用できます。