メールシステムの管理

sendmail プログラム

SunOS 5.x オペレーティングシステムは、メールルーターとして sendmail プログラムを使用します。sendmail は、電子メールメッセージの受信と配信を担当します。これは、mailmailxmailtool といったメール読み取りプログラムと、uucp のようなメールトランスポートプログラムの間のインタフェースです。sendmail プログラムは、ユーザーが送った電子メールメッセージを制御し、受信者のアドレスを判断し、適切な配信プログラムを選び、配信エージェントが処理できるフォーマットにアドレスを書き直し、必要に応じてメールヘッダーを再フォーマットし、最後に変換したメッセージを配信のためのメールプログラムに渡します。


注 -

SunOS 2.4 以前の旧リリース版には、sendmail.mx と呼ばれるバイナリが含まれていました。現在このプログラムは sendmail プログラムに含まれており、これを有効にするには、/etc/nsswitch.conf のホストエントリに dns フラグを追加します。詳細は、「DNS 別名ファイルを設定する方法」 を参照してください。


図 1-4 は、sendmail がユーザー別名をどのように使用するかを示します。/usr/bin/mailx のようなメールを読み取るプログラムは、プログラム自身の別名を持つことができ、それらはメッセージが sendmail に達する前に展開されます。sendmail の別名は、多くの名前空間ソース (ローカルファイル、NIS、NIS+) からのものでも構いません。検索順序は nsswitch.conf ファイルによって決定されます。nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

図 1-4 sendmail が別名を使用する方法

Graphic