ローカルシステムの /etc/mail/aliases ファイルには名前が含まれていて、それによってシステムまたは個人が登録されています。sendmail プログラムは、このファイルを使用してメールアドレスを決定します。aliases(4) のマニュアルページを参照してください。
ネットワークがネームサービスを実行していなければ、各システムの /etc/mail/aliases ファイルには、メールクライアントのすべてのエントリが入っていなければなりません。各システムのファイルを編集するか、またはあるシステムのファイルを編集し、それをほかの各システムにコピーできます。
別名の形式は次のとおりです。
name: name1, name2, ... |
ローカル名だけに使用する別名、つまり現在のホスト名またはホスト名なしの別名を作成できます。たとえば、システム saturn にメールボックスがあるユーザー ignatz の別名エントリでは、/etc/mail/aliases ファイルに次のエントリがあります。
ignatz: ignatz@saturn |
メールサーバーごとに管理アカウントを作成するとよいでしょう。root にメールサーバーのメールボックスを割り当て、/etc/mail/aliases ファイルに root 用のエントリを割り当てることにより作成できます。たとえば、システム saturn がメールボックスサーバーならば、/etc/mail/aliases ファイルにエントリ root: sysadmin@saturn を追加してください。
メールクライアントとメールボックスの位置の各リストをコンパイルします。
メールサーバーで root になります。
/etc/mail/aliases ファイルを編集し、次のようなエントリを作成します。
メールクライアントごとにエントリを追加します。
エントリ Postmaster: root をポストマスタとして指定された個人のメールアドレスに変更します。
詳細は、「ポストマスタ別名を設定する方法」を参照してください。
メールサーバーの管理のためのメールボックスを作成した場合は、root: mailbox@mailserver のエントリを作成します。
変更を保存します。
newaliases と入力して Return キーを押します。
これにより、sendmail が使用できるバイナリ形式で alias ファイルが作成されます。ファイルは、/etc/mail/aliases.dir と /etc/mail/aliases.pag ファイルに格納されます。
/etc/mail/aliases、/etc/mail/aliases、および /etc/mail/aliases.pag ファイルを他の各システムにコピーします。
3 つのファイルをすべてコピーしたら、newaliases コマンドをほかの各システムで実行する必要はありません。
rcp または rdist コマンドを使用してファイルをコピーするか、またはこの目的のために作成したスクリプトを使ってファイルをコピーできます。メールクライアントを追加または削除するたびにすべての /etc/mail/aliases ファイルを更新しなければならないので注意してください。