sendmail の新版 (バージョン 8) には、sendmail.cf ファイルのバージョンを定義するための、新しい構成オプションがあります。このオプションを使用すれば、旧バージョンの構成ファイルをバージョン 8 の sendmail で使用できます。バージョンレベルには 0 から 5 の値を設定できます。また、ベンダの定義もできます。Berkeley または Sun がベンダオプションとして有効です。構成ファイルで V オプションが定義されていない場合は、V1/Sun がデフォルトの設定となります。ベンダを定義せずに、バージョンレベルだけが設定されている場合は、Berkeley がデフォルトとして使われます。表 3-8 に有効なオプションを示します。
表 3-8 構成ファイルのバージョン
定義 |
説明 |
---|---|
V0/Sun |
ネームサービスのサポートに Solaris の拡張機能を使用しない |
V1/Sun |
ネームサービスのサポートに Solaris の拡張機能を使用する (デフォルトの設定) |
V1 |
Berkely の構成ファイルの旧版に使用 |
V5 |
Berkeley の構成ファイルの新版に使用 ($w でホストの短縮名が設定される) |
Sun がベンダとして定義されているときは、レベルの定義に使用できるのは、V0 と V1 だけです。