Solaris 2.6 システムソフトウェアは、 パッケージ という単位で出荷されます。パッケージとは、ソフトウェア製品に必要なファイルとディレクトリの集合体のことです。クラスタは、パッケージの集合体のことです。
ここで 4 つのクラスタについて説明します。2 番目以降の各クラスタは、その上にあるクラスタのソフトウェアに、別のソフトウェアを追加したものとなっています。
エンドユーザシステムサポート - コアシステムサポートに、エンドユーザをサポートする OpenWindows ウィンドウシステムや、関連する DeskSet アプリケーションファイルを追加したものです。このクラスタの中には、エンドユーザに推奨されるソフトウェアが含まれています。
開発者システムサポート - エンドユーザシステムサポートに、Solaris 2.6 環境でソフトウェア開発を行うために必要なライブラリ、インクルードファイル、ツールを追加したものです。ここでいう Solaris 2.6 環境には、コンパイラとデバッガは含まれていません。
詳細は、『Solaris のシステム管理』を参照してください。
パッケージを管理するプログラムにより、ソフトウェアのインストールとアップデートが容易になります。管理システムのソフトウェアと、サードパーティのアプリケーションの管理方法が一貫しているため、管理が簡単になっています。ソフトウェアパッケージを作成するツールは、アプリケーションパッケージ作成ツールのライブラリの中に含まれています。
パッケージのインストールと削除に使用できるツールは 2 つあります。
admintool (admintool コマンドで起動します) を使用して、ローカルシステムやリモートシステムにソフトウェアをインストールすることができます。デフォルトでは、ローカルシステムへインストールされます。
Admintool を使用すると、次のことが行えます。
ローカルシステムにインストールされているソフトウェアの表示
ローカルシステムでのソフトウェアのインストールと削除
ソフトウェアのインストールと削除を行うには、スーパーユーザまたはシステム管理グループ (グループ 14) のユーザとして Admintool を実行しなければなりません。システム上にすでにインストールされているソフトウェアパッケージを表示する場合は、スーパーユーザでなくてもかまいません。
コマンド行ユーティリティにより、ソフトウェアパッケージをインストールしたり、削除したり、また、インストールの状況をチェックしたりすることができます。コマンドは次のとおりです。
patchadd(1M) コマンドと patchrm(1M) コマンドは、Solaris 2.x システムにパッチをインストールするためと、パッチを除去するために使われます。システム、クライアント、サービス、またはネットインストールイメージに 1 つ、または複数のパッチを追加できます。
詳細は、 patchadd(1M) と patchrm(1M) を参照してください。