Solaris 2.x への移行

ライブラリルーチンのリファレンス (S)

表 C-9

SunOS 4.x 

SunOS 5.6 

注 

ABI 

SVID 

SVR4 

BSD 

_setjmp()(3)

sigsetjmp()

 

現在は setjmp()(3C)sigsetjmp()(3) savemask 引数がゼロのとき sigsetjmp(3) ルーチンが同じ機能を提供。このルーチンは、呼び出し元プロセスのレジスタおよびスタック環境を保存するが、signalmask は保存しない。

SAMECV()(3L)

 

SAMEMON()(3L)

 

SAMETHREAD()(3L)

 

STKTOP()(3L)

 

saveterm()(3V)

def_prog_mode()(3X) に置換。

savetty()(3V) -SysV

 

scalb()(3M)

SunOS 5.6、SVID または SVR4 では、x * (r**n) の値を計算。ここで r はマシンの浮動小数点演算の基数。r == 2 のとき、ldexp()(3M) ルーチンと同等。オーバフローの場合は +HUGE または -HUGE (x の符号による) を返す。アンダフローの場合は 0 (ゼロ) を返し errno を設定する。SunOS 4.x では、常に x * (2**n) の値を計算。y が整数でないとき戻り値は不定。

scalbn()(3M)

 

scandir()(3)

 

scanf()(3V)

 

scanw()(3V)

SunOS 5.6、SVID または SVR4 では、ヘッダファイル <curses.h> がヘッダファイル <stdio.h> および <unctrl.h> を自動的にインクルードし、CURS_PERFORMANCE が定義されていれば、性能を上げるために最も一般的に使用されるルーチンをマクロとして定義する。

scanw()(3V) -SysV

 

scr_dump()(3V) -SysV

 

scr_init()(3V) -SysV

 

scr_restore()(3V) -SysV

 

scroll()(3V)

異常終了すると ERR、正常終了すると不定値を返す。SunOS 4.x では、異常終了すると ERR、正常終了すると OK (0) を返す。 SunOS 5.6、SVID または SVR4 では、ヘッダファイル <curses.h> がヘッダファイル <stdio.h> および <unctrl.h> を自動的にインクルードし、CURS_PERFORMANCEE が定義されていれば、性能を上げるために最も一般的に使用されるルーチンをマクロとして定義する。

scroll()(3V) -SysV

 

scrollok()(3V) -SysV

 

seconvert()(3)

 

seed48()(3)

 

seekdir()(3V)

 

setac()(3)

 

setbuf()(3V)

 

setbuffer()(3V)

 

set_curterm()(3V) -SysV

 

setegid()(3V)

 

seteuid()(3V)

 

setexportent()(3)

/etc/dfs/sharetab ファイルが /etc/exports を置換。詳細については share(1M)unshare(1M)sharetab(4) のマニュアルページを参照。

setfsent()(3)

fopen()(3) に置換。

setgid()(3V)

 

setgraent()(3)

 

setgrent()(3V)

 

sethostent()(3N)

 

setjmp()(3V)

 

setkey()(3)

 

setlinebuf()(3V)

 

setlocale()(3V)

 

setlogmask()(3)

 

setmntent()(3)

fopen()(3) に続けて lockf()(3) ルーチンを使用するのと同様の機能を提供。

setnetent()(3N)

 

setnetgrent()(3N)

 

setprotoent()(3N)

 

setpwaent()(3)

 

setpwent()(3V)

 

setpwfile()(3V)

 

setrgid()(3V)

setgid()(2) に置換。

setrpcent()(3N)

 

setruid()(3V)

setuid()(2) に置換。

setscrreg()(3V) -SysV

 

setservent()(3N)

 

setstate()(3)

現在は setstate()(3C)

setsyx()(3V) -SysV

 

set_term()(3V) -SysV

 

setterm()(3V)

SunOS 4.x および SunOS 5.6 の両方のリリースで setupterm() に置換される、古い呼び出し形式。

curs_terminfo()(3X) を参照すること。

setupterm(term, 1, (int *) 0)()setterm(term)() と同様の機能を提供。

setterm()(3V) -SysV

 

setttyent()(3)

SunOS 5.6 の tty システムに関する情報は、ttymon(1) および ttydefs(4) のマニュアルページを参照。

setuid()(3V)

 

setupterm()(3V) -SysV

 

setusershell()(3)

 

setvbuf()(3V)

 

sfconvert()(3)

 

sgconvert()(3)

 

sigaction()(3V)

 

sigaddset()(3V)

 

sigdelset()(3V)

 

sigemptyset()(3V)

 

sigfillset()(3V)

 

sigfpe()(3)

 

siginterrupt()(3V)

sigaction()(2) ルーチンが同様の機能を提供。

sigismember()(3V)

 

siglongjmp()(3V)

 

signal()(3V)

SunOS 4.x のシグナルである SIGLOST は、SVR4 および SunOS 5.6 の signal()(2) ルーチンでは未定義。 SunOS 4.x のシグナルである SIGIO、SIGURG、SIGFSZ、SIGVTALRM、SIGPROF、SIGLOST は、ABI および SVID の signal ルーチンでは未定義。

ssignal()(3V)

 

signaling_nan()(3M)

 

signbit()(3M)

 

significand()(3M)

 

sigsetjmp()(3V)

 

sin()(3M)

SunOS 5.6、あるいは SVID または SVR4 では、引数が 0 (ゼロ) よりかなり小さい場合、有効桁が失われるため 0 (ゼロ) を返す。この場合、標準出力に TLOSS (matherr()(3M) を参照) を示すメッセージが出力される。有効桁の一部が失われると PLOSS エラーが生成されるが、出力は行われない。いずれの場合も errno に ERANGE が設定される。SunOS 4.x では、引数の絶対値が PI/4 を超えると、ソフトウェアまたはハードウェアにおいて引数が減少する。 <math.h> で定義されている fp_pi 変数により、精度は実行時に変更可能。例外エラーはどちらでも IEEE 754 に基づき生成される。

sinh()(3M)

 

single_precision()(3M)

 

single_to_decimal()(3)

 

sleep()(3V)

 

slk_clear()(3V) -SysV

 

slk_init()(3V) -SysV

 

slk_label()(3V) -SysV

 

slk_noutrefresh()(3V) -SysV

 

slk_refresh()(3V) -SysV

 

slk_restore()(3V) -SysV

 

slk_set()(3V) -SysV

 

slk_touch()(3V) -SysV

 

sm_inter()(3R)

 

space()(3X)

 

spray()(3R)

 

sprintf()(3V)

fprintf(3) を参照。

sqrt()(3M)

SunOS 4.x ソフトウェアでは、関数の結果が未定義の値になると (sqrt (-3.0)() など)、EDOM エラーおよび DOMAIN 数値演算エラーの結果として NaN を返す。SunOS 5.6、SVID または SVR4 では EDOM エラーおよび DOMAIN 数値演算エラーの結果として 0 (ゼロ) を返す。

srand()(3V)

引数 seed は、SunOS 4.x ソフトウェアでは int 型、SunOS 5.6、ABI、SVID、または SVR4 では unsigned int 型として定義される。

srand48()(3)

 

srandom()(3)

現在は srandom()(3C)

srand48()(3C) ルーチン (SunOS 5.6、SVID または SVR4 の場合)、または srand()(3C) が同様の機能を提供。

sscanf()(3V)

 

ssignal()(3)

 

standard_arithmetic()(3M)

 

standend()(3V) -SysV

 

standout()(3V) -SysV

 

store()(3M)

dbm_store()(3) に置換。

strcasecmp()(3)

 

strcat()(3)

 

strchr()(3)

 

strcmp()(3)

 

strcoll()(3)

 

strcpy()(3)

 

strcspn()(3)

 

strdup()(3)

 

strftime()(3V)

次のフォーマットで指定される指令語における相違点は下記のとおり。 

%k%l は SunOS 5.6 ではサポートされない。%S は、秒を SunOS 4.x では 0〜59 の範囲内で指定。SunOS 5.6 では 0〜61 の範囲内 (うるう秒を許容する) で定義。%U%W は、週番号を指定する場合、SunOS 4.x における 01 は 4 日以上を含む 1 月の最初の週を示す。SunOS 5.6 における 01 は、%U は日曜日から、%W は月曜日から始まる 1 月の最初の週を示す。

SunOS 4.1 の tm 構造体には、SunOS 5.6 の tm 構造体に存在しない 2 つのフィールド、tm_zone および tm_gmtoff がある。そのかわり SunOS 5.6 では、GMT と地方標準時間との差 (単位は秒) が外部変数 timezone、夏時間を適用するかどうかが外部変数 daylight で示される。

さらに SunOS では、標準時間および夏時間の時間帯名が外部変数 tzname に格納される。これらの外部変数 (timezonedaylight、および tzname) は、SunOS 4.x の System V インストールオプションである ctime()(3V) ライブラリルーチンによりサポートさる。

string_to_decimal()(3)

 

strlen()(3)

 

strncasecmp()(3)

 

strncat()(3)

 

strncmp()(3)

 

strncpy()(3)

 

strpbrk()(3)

 

strptime()(3V)

strrchr()(3)

 

strspn()(3)

 

strtod()(3)

SunOS 4.x の strtod() および atof() ルーチンは、inf_forminfinity_formnan_form、および nanstring_form を受け付けるが、SunOS 5.6、ABI、SVID、または SVR4 ではこれらの形式を受け付けない。

strtok()(3)

 

strtol()(3)

 

strxfrm()(3)

 

stty()(3C)

termio(7) インタフェースが同様の機能を提供。

subpad()(3V) -SysV

 

subwin()(3V)

SunOS 5.6、SVID または SVR4 ルーチンは、異常終了すると NULL ポインタを返す。SunOS 5.6、SVID または SVR4 のヘッダファイル <curses.h> は、ヘッダファイル <stdio.h> および <unctrl.h> を自動的にインクルードし、CURS_PERFORMANCE が定義されていれば、性能を上げるために最も一般的に使用されるルーチンをマクロとして定義する。

subwin()(3V) -SysV

 

svc_destroy()(3N)

 

svc_fds()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_fdset()(3N) を使用する。

svc_fdset()(3N)

 

svc_freeargs()(3N)

 

svc_getargs()(3N)

 

svc_getcaller()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_getrpccaller()(3N) を使用する。

svc_getreq()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_getreqset()(3N) を使用する。

svc_getreqset()(3N)

 

svc_register()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_reg()(3N) を使用する。

svc_run()(3N)

 

svc_sendreply()(3N)

 

svc_unregister()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_unreg()(3N) を使用する。

svcerr_auth()(3N)

 

svcerr_decode()(3N)

 

svcerr_noproc()(3N)

 

svcerr_noprog()(3N)

 

svcerr_progvers()(3N)

 

svcerr_systemerr()(3N)

 

svcerr_weakauth()(3N)

 

svcfd_create()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_fd_create()(3N) を使用する。

svcraw_create()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_raw_create()(3N) を使用する。

svctcp_create()(3N)

利用可能。 

ただし、なるべく svc_create()(3N)svc_tli_create()(3N) および svc_vc_create()(3N) を使用する。

svcudp_bufcreate()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_tli_create()(3N)svc_dg_create()(3N) を使用する。

svcudp_create()(3N)

利用可能。ただし、なるべく svc_create()(3N)svc_tli_create()(3N) および svc_dg_create()(3N) を使用する。

swab()(3)

 

sys_siglist()(3)

psignal()(3C) を使用。

syslog()(3)

 

system()(3)