Solaris 2.x への移行

移植性、スケーラビリティ、相互運用性、互換性

Solaris 環境は、移植性、スケーラビリティ、相互運用性、互換性を備えています。

移植性

サン・ソフトの SunOS は、複数のベンダのプラットフォームに移植されています。アプリケーションバイナリインタフェース (ABI) に準拠しているソフトウェアは、共通のアーキテクチャのマイクロプロセッサを採用したシステムであれば、どのベンダのシステムでも、シュリンクラップ形式のソフトウェアとしてそのまま実行できます。この結果、アプリケーション開発者はソフトウェア開発コストを削減し、製品を迅速に市場へ送り出すことができます。また、ユーザは、ハードウェアをアップグレードしてもソフトウェアアプリケーションを変更する必要がなく、変換に要するコストを最小限に抑えることができます。

スケーラビリティ

アプリケーションはより広く使われるようになり、より強力なシステムを必要とするようになります。拡張を続ける環境で効率の良い動作を実現するには、ソフトウェアは幅広い範囲のシステムで動作すると同時に、強力なシステムの処理能力を十分に生かせるものでなければなりません。サン・ソフトのオペレーティングシステムは、ラップトップからスーパーコンピュータまで、あらゆる大きさのマシンで動作します。

相互運用性

今日、異機種コンピューティング環境が現実のものとなっています。ユーザは、必要とするソリューションを実現するために、多くのベンダからシステムを購入します。異機種環境では、ユーザがネットワーク全体で情報をやりとりしながら、戦略を実行に移すことができるように、標準化と明確なインタフェースが必要とされます。Solaris システムは、今日市場に出回っている一般的なすべてのシステムと相互運用することが可能であり、UNIX 上で動作しているアプリケーションと、容易に情報の交換を行うことができます。

互換性

コンピュータ技術は急速な成長を続けていますが、その一方でベンダは競争力を保つために、コストを最小限に抑え、最大の投資効果を生み出さなければなりません。サン・ソフトは、新しい技術が採用されても、既存のソフトウェアへの投資が無駄にならないことを保証します。ユーザは、今日のソリューションのメリットを与えられると同時に、明日の技術との互換性も保証されます。