アップグレード用のバックアップ媒体が必要な場合、その準備ができているかを確認します。
既存の Solaris ファイルシステムの一部 (たとえば、ルート (/)、/usr など) にアップグレードのための十分な空き容量がない場合、ディスク容量を再配置する必要があります。この場合、再配置するファイルシステムを一時的にバックアップするためのバックアップ媒体を指定するように、Solaris 対話式インストールプログラムがプロンプトを表示します。
バックアップ媒体には、次のいずれかを使用できます。
ローカルファイルシステム - アップグレードするシステム上のローカルファイルシステムをバックアップ媒体として使用できます。ただし、再配置の対象となるローカルファイルシステムを使用することはできません。パスには、そのファイルシステムのブロックデバイスパス、またはそのファイルシステムのマウントポイント名を指定します。
ローカルテープ - アップグレードするシステムにテープドライブが接続されていること、およびシステムがテープドライブを認識することを確認してください。パスには、テープドライブのキャラクタ型 (raw) デバイスのパスを指定します。
ローカルフロッピーディスク - アップグレードするシステムがフロッピーディスクドライブを持っていることを確認してください。パスには、フロッピーディスクドライブへのキャラクタ型 (raw) デバイスのパスを指定します。
リモートファイルシステム (NFS) - リモートファイルシステム上の NFS ファイルシステムを使用する場合、アップグレードするシステムは NFS ファイルシステムと同じネットワーク上になければなりません。また、NFS ファイルシステムは適切に共有されていなければなりません。パスには、NFS サーバーの名前または IP アドレス、および NFS ファイルシステムへの絶対パスを指定します。
リモートシステム (rsh) - リモートシェル (rsh) によりアクセスできるリモートシステム上のディレクトリを使用する場合、アップグレードするシステムはリモートシステムと同じネットワーク上になければなりません。また、リモートシステムの .rhosts ファイルによってリモートシステムにアクセスできるようになっていなければなりません。パスには、リモートシステム名、ユーザーログイン名、およびディレクトリへの絶対パスを指定します。