kdmconfig プログラムは、x86 システムでのマウス、グラフィックスアダプタ、およびモニターの構成に使われます。OWconfig ファイルがすでに存在する場合、kdmconfig は Owconfig ファイルから利用できる情報を取得します。さらに、この新バージョンの kdmconfig は、devconf プログラムが devinfo ツリーに残した情報も取得して、この情報から自動的にデバイスを判断します。検査によって返される、メーカーやモデルなどの特定のデバイスに関する属性値は、その値が「不明 (Unknown)」でない限り OWconfig ファイルの属性値より優先的に使用されます。
不明デバイスがなく、「構成確認 (Confirm Configuration)」画面のすべての属性値が判明すると、デフォルトの選択は「Save and Exit Configuration」になります。さらに情報が必要な場合は、最初の不明なデバイスがデフォルトの選択として表示されます。この場合、別の構成用デバイスを選択してこのデフォルトの選択を上書きするか、あるいは「Save and Exit Configuration」を選択して終了することができます。後者のように終了すると、kdmconfig は不明なデバイスを確認し、値がないことがわかると X Window System で問題が起こる可能性のあることを警告します。警告を確認したら、構成作業を続行するか、あるいはいったんプログラムを終了して後でデバイスを構成することができます。
デバイスの構成画面の表示順で変更された点は、次のとおりです。
シリアルマウスを構成するときに、ポートをどれか 1 つ選択できます。(/dev/tty00 から /dev/tty03 までのそれぞれに対して COM1 から COM4 までの各ポート)
グラフィックスカードやモニターを構成する場合、グラフィックスカードの選択肢が表示され、続いてモニターの選択肢が表示されます。また、カードやモニターの種類に応じて解像度などの選択肢も表示されます。
キャラクタユーザーインタフェースやナビゲーションに使われるファンクションキーに関しては、旧バージョンと同様です。
kdmconfig プログラムの詳細については、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。