ファイルシステムのバックアップを実行する準備は、計画の作成から始まります。詳細については、第 33 章「ファイルシステムのバックアップと復元の概要」を参照してください。この段階では、次の項目を決定します。
テープドライブ
バックアップを作成するファイルシステム
バックアップのタイプ (完全または増分)
バックアップのスケジュール
この節では、次のように、ファイルシステムのバックアップを作成する前に実行しておかなければならない作業について説明します。
バックアップを作成するファイルシステムの名前を検索する。
完全バックアップをとるために必要なテープの本数を決定する。
/etc/vfstab ファイルの内容を表示します。
$ more /etc/vfstab
mount point カラムに表示されるファイルシステム名を調べます。
ファイルシステムをバックアップするときには、mount point カラムのマウントポイントを使用することになります。
$ more /etc/vfstab #device device mount FS fsck mount mount #to mount to fsck point type pass at boot options # /proc - /proc proc - no - swap - /tmp tmpfs - yes - /dev/dsk/c0t3d0s0 /dev/rdsk/c0t3d0s0 / ufs 1 no - /dev/dsk/c0t3d0s1 - - swap - no - /dev/dsk/c0t1d0s6 /dev/rdsk/c0t1d0s6 /usr ufs 2 no - mars:/share/kit - /kit nfs - yes - mars:/db/doc - /db/doc nfs - yes -
スーパーユーザーになります。
usfdump S コマンドを使用して、バックアップのサイズをバイト単位で見積もります。
# ufsdump S filesystem
S |
バックアップの実行に必要な予想バイト数を表示する。 |
予想バイト数をテープの容量で除算して、必要な本数を調べます。
テープの容量リストについては、表 33-2 を参照してください。
次の例では、150M バイトのテープに 489472 バイトのファイルシステムが入ります。
# ufsdump S /export/home 489472