Solaris のシステム管理

個別のファイルとディレクトリの復元

この節では、ローカルテープドライブを使って個別のファイルやディレクトリを復元する方法を説明します。リモートドライブを使ってファイルを復元する方法についての詳細は、「リモートドライブを使ってファイルを復元する方法」を参照してください。

ファイルシステムのルートディレクトリではなく、ディレクトリ内にファイルを復元する場合には、ufsrestore によって現在のディレクトリ内にファイル階層構造が再作成されます。たとえば、/home/doc/books からとったバックアップファイルを /home1 に復元する場合には、そのファイルはディレクトリ /home1/doc/books に復元されます。

個別のファイルやディレクトリを復元するときには、/var/tmp などの一時的な場所に復元するのが賢明です。ファイルやディレクトリを確認したら、それを適当な位置に移動させてもかまいません。個別のファイルやディレクトリはそれぞれ元の位置に復元できます。その場合には、新しいファイルをバックアップテープからの古いバージョンで上書きしないかどうか確かめてください。


注 -

一時的な場合でも、/tmp ディレクトリにファイルを復元してはなりません。/tmp ディレクトリは、通常、TMPFS ファイルシステムとしてマウントされていて、ACL などの UFS ファイルシステム属性をサポートしていません。