システムをシャットダウンする第 1 の方法は、init および shutdown コマンドを使用する方法です。どちらのコマンドもシステムを「きれいに シャットダウン」します。つまり、すべてのファイルシステムに対する変更はディスクに書き出され、すべてのシステムサービス、プロセス、オペレーティングシステムが正常に終了します。
システムのアボートキーシーケンスを使用したり、電源をオフにしてからオンにする方法では、システムサービスが突然終了してしまうので、きれいなシャットダウン方法とはいえません。しかし、緊急時には、これらの方法を使用しなければならない場合もあります。システムの復元手順については、第 8 章「SPARC システムのブートの手順」または第 9 章「Intel:x86 システムのブートの手順」を参照してください。
システムを実行レベル 2 または S から実行レベル 3 (NFS 資源が共有されたマルチユーザー状態) にきれいに移行する方法はありません。システムを中間の実行レベルに移行するには、いったん実行レベル 0 にしてからブートして実行レベル S にするのが最もよい方法です。
表 7-1 に、いくつかのシャットダウンコマンドとその用途を要約します。
表 7-1 シャットダウンコマンド
この章およびこのマニュアル全体を通して、/usr/ucb/shutdown コマンドではなく /usr/sbin/shutdown コマンドを使用します。