Solaris のシステム管理

ファイルに ACL エントリを追加または変更する方法

  1. setfacl コマンドを使用してファイルに ACL エントリを追加または変更します。

       $ setfacl -m acl_entry_list filename1 [filename2...]
    -m

    既存の ACL エントリを変更する 

    acl_entry_list

    ファイルまたはディレクトリに追加または変更する 1 つ以上の ACL エントリのリスト。ディレクトリにデフォルト ACL エントリを追加または変更することもできる。有効な ACL エントリについては、表 51-9表 51-10 を参照

    filename ...

    ACL エントリを追加または変更するファイルまたはディレクトリ 

  2. ファイルに ACL エントリが追加または変更されたことを確認するには、getfacl コマンドを使用します。

       $ getfacl filename
    

例 - ファイルに ACL エントリを追加または変更する

次の例では、ch3.doc ファイルにユーザー george の読み取り/書き込み権を追加します。

$ setfacl -m user:george:6 ch3.doc
getfacl ch3.doc
# file: ch3.doc
# owner: george
# group: staff
user::rw-				
user::george:rw-				#effective:rw-
group::r-						#effective:r--
mask:r--
other:r--

次の例では、book ディレクトリにデフォルトの ACL エントリを追加します。book ディレクトリには、ディレクトリの所有者、ディレクトリのグループ所有者、その他のユーザー用のデフォルトのエントリがすでに指定されています。staff グループ内のユーザーには読み取り権が与えられ、必要なデフォルトマスクに読み取り/書き込み権が設定されます。

$ setfacl -m default:group:staff:4,default:mask:6 book
$ getfacl book