Solaris のシステム管理

端末動作をチェックする方法 (sar)

sar -y コマンドを使用すると、端末デバイスの動作を監視できます。

$ sar -y
SunOS saturn 5.6 prefcs3 sun4c   08/20/96
00:00:03 rawch/s canch/s outch/s rcvin/s xmtin/s mdmin/s
01:00:02       0       0       0       0       0       0

大量の端末入出力がある場合は、このレポートを使用して不良な行がないかどうかを判別できます。表 64-20 は、記録される動作の定義を示します。

表 64-20 sar -y コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

rawch/s

1 秒当りの入力文字数 (raw 待ち行列) 

canch/s

標準待ち行列で処理される 1 秒当りの文字数 

outch/s

1 秒当りの出力文字数 (出力待ち行列) 

rcvin/s

1 秒当りの受信側ハードウェア割り込み数 

xmtin/s

1 秒当りの送信側ハードウェア割り込み数 

mdmin/s

1 秒当りのモデム割り込み数 

1 秒当りのモデム割り込み数 (mdmin/s) は 0 に近く、1 秒当りの送受信割り込み数 (xmtin/srcvin/s) は、それぞれ着信または発信文字数以下になるはずです。そうでない場合は、不良回線がないかどうかをチェックしてください。

例 - 端末動作をチェックする

次の例は、sar -y コマンドからの出力を示します。

$ sar -y
SunOS venus 5.6 Generic sun4m    08/20/96
14:28:12 rawch/s canch/s outch/s rcvin/s xmtin/s mdmin/s
14:29:12       0       1     157       1       3       0
14:30:12       0       2      34       2       2       0
14:31:12       0       1      11       1       2       0

Average        0       1      67       1       2       0