このマニュアルで説明する Solaris 2.x の関数は、カーネルとアプリケーションプログラムから提供されるサービス間のインタフェースです。『Solaris 2.6 Reference Manual AnswerBook』の Section 2 と Section 3 に掲載されている関数は、Solaris 2.x オペレーティングシステムとのアプリケーションのインタフェースです。これらの関数により、アプリケーションでファイルシステム、プロセス間通信のプリミティブ、マルチタスク機構などの機能を使用できます。この『システムインタフェース』は、API の重要部分を説明するマニュアルセットの中の 1 つです。その他に、このセットには『STREAMS Programming Guide』、『マルチスレッドのプログラミング』、『Transport Interfaces Programming Guide』などのマニュアルが含まれています。
『Solaris 2.6 Reference Manual AnswerBook』の Section 2 と Section 3 に掲載されているライブラリルーチンを使用すると、プログラム作成時はその実装の詳細を意識する必要がなくなります。たとえば、標準 C ライブラリ内の fread 関数は read をベースに実装されています。
C プログラムは、プログラムのコンパイル時に呼び出す関数に自動的にリンクされます。この手順は、他の言語で作成されたプログラムで異なることがあります。詳細は、『Linker and Libraries Guide』を参照してください。