TCP/IP とデータ通信

ネットワークの設計

ネットワークのライフサイクルの最初のフェーズはネットワークの設計です。このフェーズでは、まず、組織のニーズを満たす最適のネットワークの種類を決定することから始めます。計画段階で行う決定には、たとえば次のように、ネットワークハードウェアに関連したものがいくつかあります。

これらの要因に基づいて、ローカルエリアネットワークのサイズを決定できます。


注 -

ネットワークハードウェアの計画については、このマニュアルでは説明しません。詳細は、ハードウェアに付属しているマニュアルを参照してください。


ネットワーク計画に関する要因

ハードウェア計画を完成してしまったら、次に、ソフトウェアに重点を置いたネットワーク計画に着手することができます。

この計画工程では次のような手順が必要になります。

  1. ネットワーク番号を入手し、必要なら、ネットワークドメインを InterNIC に登録します。

  2. IP ネットワーク番号を受け取ったら、ホストに適用する IP アドレス指定方針を考えます。

  3. ネットワークを形成するすべてのマシンの IP アドレスとホスト名を含むリストを作成します。これは、ネットワークデータベースの構築の際に利用できます。

  4. ネットワークでどのネームサービスを使用するかを決定します。使用できるのは、NIS、NIS+、DNS、または、ローカルな /etc ディレクトリにあるネットワークデータベースのどれかです。

  5. ネットワークに必要なら、管理作業を分担するための区分を設定します。

  6. ネットワークがルータを必要とするような規模のものかどうかを判断し、必要なら、ルータをサポートするようなネットワークトポロジを作成します。

  7. ネットワークに必要なら、サブネットを設定します。

以下第 3 章「ネットワークの計画」では、上記の要因を念頭に置きながらネットワークの計画を立てる方法について説明します。