構成に含まれるすべてのマシンに PPP がインストールされていることを確認したら、次に、各マシンの /etc/inet/hosts ファイルを編集します。PPP リンクの反対側にあって、ローカルマシンが通信する必要のあるすべてのマシンについて、hosts データベースにホスト情報を追加する必要があります。
物理ネットワーク上でどのネームサービスを使用しているかに関係なく、/etc/inet/hosts を更新する必要があります。これは、ブートプロセスの中で、PPP の方がネームサービスデーモンより前に起動されるからです。
リンクの反対側にあるダイヤルインサーバ用の PPP ネットワークインタフェースの IP アドレスとホスト名が入ったエントリを追加します。
図 9-1 では、ダイヤルインサーバ nubian の PPP ネットワークインタフェースの IP アドレスが入ったエントリが、nomada の /etc/inet/hosts ファイルに入れられます。nomadb と nomadc の /etc/inet/hosts ファイルについても、同じことが行われます。
ダイヤルインサーバのネットワーク上にあって、リモートホストからのリモートログインが可能な各マシンの IP アドレスが入ったエントリを追加します。
たとえば、 nomadc の /etc/inet/hosts ファイルは次のようになります。
# Internet host table # 127.0.0.1 localhost loghost 192.41.43.3 nomadc 192.41.43.10 nubian-ppp 192.41.40.20 nismaster |
ネットワークで使用中のネームサーバがある場合に、リモートホストのホスト名と IP アドレスによって、そのネームサーバのデータベースを更新します。
マルチポイントダイヤルインサーバは、一次ネットワークインタフェースのローカル IP アドレスのほかに、PPP インタフェース用の一意な IP アドレスも持っていなければなりません。ダイヤルインサーバ用の hosts データベースを構成するために必要な手順は、次のとおりです。
PPP インタフェースの IP アドレスが入ったエントリを、ダイヤルインサーバの /etc/inet/hosts ファイルに追加します。
たとえば、図 9-1 に示すダイヤルインサーバ nubian の /etc/hosts ファイルは、次のようになります。
# Internet host table # 127.0.0.1 localhost loghost 192.41.43.10 nubian-ppp 192.41.40.45 nubian |
サーバの物理ネットワークでネームサービスが使用されていない構成の場合は、次のようにします。
サーバとそのリモートホストからなるネットワークの新しいネットワーク番号を、ダイヤルインサーバの /etc/inet/networks ファイルに追加します。
「PPP リンクへのネットワーク番号の割り当て」 を参照してください。