TCP/IP とデータ通信

リース

DHCP/BOOTP サーバは、dhcptab データベースと dhcp_network データベースに格納されている情報を使用して、クライアントの IP アドレスのリースを計算します。サーバが調べるのは、dhcptab データベース内の LeaseTim シンボルと LeaseNeg シンボル、選択された dhcp_network データベースレコードの Flags フィールドと Lease フィールドです。

サーバは最初に、特定された dhcp_network レコードの Flags フィールドを調べます。PERMANENT フラグまたは BOOTP フラグがオンの場合、クライアントのリースは永久的であるとみなされます。

PERMANENT フラグがオンではない場合、サーバは dhcp_network レコード内の Lease フィールドに表示されているクライアントのリースが期限切れになっているかどうかを検査します。期限切れになっていない場合、サーバはクライアントが新規リースを要求しているのかどうかを検査します。クライアントの dhcptab パラメタ内に LeaseNeg シンボルが含まれていない場合、クライアントが要求しているリースの延長は無視され、リースは Lease フィールド内に表示されている残り時間に設定されます。

LeaseNeg シンボルが含まれていて、かつ要求されたリースが、現在時刻にクライアントの LeaseTim dhcptab パラメタの値を加えた値以下である場合、サーバはクライアントのリースをクライアントが要求した値まで延長します。クライアントが要求したリースがポリシーにより許容される値 (ポリシーは LeaseTim の値) より大きい場合は、現在時刻に LeaseTim の値を加えた値に等しいリースがクライアントに与えられます。LeaseTim が設定されていない場合は、デフォルトで LeaseTim の値が 1 時間となります。