TCP/IP とデータ通信

ローカルファイルモードで実行するマシン

ローカルファイルモードで実行するマシンは、TCP/IP 構成ファイルのローカルコピーを備えていることが必要です。これらのファイルについては、「TCP/IP 構成ファイル」で説明します。このマシンが専用のディスクを備えていることが望ましいのですが、不可欠というわけではありません。

ほとんどのサーバはローカルファイルモードで実行します。主な必要条件は次のとおりです。

また、ルータはローカルファイルモードで実行する必要があります。

印刷サービス専用として働くマシンは、ローカルファイルモードで実行する必要はありません。個々のホストをローカルファイルモードで実行する方がよいかどうかは、ネットワークの規模によって異なります。

ネットワークがきわめて小さい場合は、個々のホストのファイルを維持する作業は比較的簡単です。しかし、数百のホストから成るネットワークの場合は、そのネットワークがいくつかの管理サブドメインに分割されていたとしても、この作業は困難なものとなります。したがって、規模の大きいネットワークの場合は、ローカルファイルモードを使用しても一般に効率は上がりません。ただし、ルータとサーバは自給自足の性格を持つものであり、したがってローカルファイルモードで構成する方が効率的です。

ネットワーク構成サーバ

ネットワーク構成サーバは、ネットワーククライアントモードで構成されているホストに、TCP/IP 構成情報を提供するマシンです。この種のサーバは、次の 3 つのブートプロトコルをサポートしています。

ネットワーク構成サーバは、NFS ファイルサーバとしても使用できます。

ホストのどれかをネットワーククライアントとして構成する場合は、ネットワーク内のマシンの少なくとも 1 つをネットワーク構成サーバとして構成する必要があります。ネットワークをサブネット化する場合は、ネットワーククライアントを持つ各サブネットについて、ネットワーク構成サーバが少なくとも 1 つは必要です。