nsswitch.conf ファイルでは、以下のいくつかのセクションで説明するとおり、クライアントの DNS 転送も制御されます。DNS 転送によって、クライアントへのインターネットでのアクセスが可能になります。
NIS+ クライアントには、正しく設定された /etc/resolv.conf ファイルが必要です (「DNS クライアントとリゾルバ」を参照)。
NIS+ および NIS クライアントによる DNS 転送ができるよう設定するための手順については、『Solaris ネーミングの設定と構成』のスイッチファイルに関する説明を参照してください。
NIS+ クライアントには、NIS クライアントにあるような DNS 転送機能はありません。その代わりに、スイッチを使用した DNS 転送が可能です。NIS+ のクライアントに DNS 転送機能を持たせるには、hosts のエントリを以下のように変えます。
hosts: nisplus dns [NOTFOUND=return] files
NIS ネームサービスでは、本来 DNS 転送が可能です。DNS 転送を可能にするためには、NIS 一次スイッチファイルの hosts の行に以下の書式を使用します。
hosts: nis [NOTFOUND=return] files
NIS のクライアントが、NIS と互換性のある NIS+ サーバーの DNS 転送機能を使用している場合、ホストファイルの構文として nsswitch.conf ファイルに hosts: nis dns files を使用することはできません。使用した場合、DNS 転送によってホスト要求が自動的に DNS に転送され、この構文によって NIS+ サーバーが DNS サーバーにエラーステータスメッセージを 2 度転送することになり、性能が低下します。DNS 転送機能を十分に利用するには nsswitch.nis ファイルのデフォルト構文を使用してください。