nsswitch.conf ファイルに、/etc/passwd、/etc/shadow、/etc/group などでときおり使用される +/- 構文との互換性を持たせる方法を以下に示します。
「NIS+ の場合」に NIS+ で +/- 構文と同じ効果を得るには、passwd および groups のソースを compat に変更し、nsswitch.conf ファイルの passwd あるいは group エントリの後に passwd_compat: nisplus というエントリを追加します (下記参照)。
passwd: compat passwd_compat: nisplus group: compat group_compat: nisplus
この指定により、クライアント関数のネットワーク情報獲得先は、ファイル中に +/- エントリを指定したのと同じように、/etc ディレクトリのファイルと NIS+ テーブルになります。
「NIS の場合」に Sun OS 4.x リリースの構文と同じ効果を得るには、passwd と groups のソースを compat に変更します。
passwd: compat group: compat
この指定により、クライアント関数のネットワーク情報獲得先は、ファイル中に +/- エントリを指定したのと同じように、/etc ファイルと NIS マップになります。
NIS+ サーバーが NIS 互換モードで動作している場合、クライアントマシンでは netgroup テーブルに対して ypcat を実行できません。実行してもテーブルにエントリがない場合と同じような動作をします。
nsswitch.conf ファイルに +/- 構文と同じ意味を持つ指定をする手順の詳細は、『Solaris ネーミングの設定と構成』のスイッチファイルに関する説明を参照してください。