名前空間を設定したら、次のコマンドを使用して表示できます。
fnlist - コンテキストの内容を表示 (「コンテキストの内容の表示」を参照)
fnlookup - 複合名の割り当てを表示 ( 「複合名の割り当ての表示」を参照)
fnattr - 複合名の属性を表示 (「複合名の属性の表示」を参照)
次の fnlist コマンドは、name のコンテキスト名とリファレンスの割り当てを表示します。
fnlist [-lvA] [name]表 19-2 fnlist コマンドのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
name |
複合名。name のコンテキストでの名前の割り当てを表示する |
-v |
詳細。割り当ての詳細を表示する |
-l |
指定のコンテキストで割り当てられた名前の割り当ても表示する |
-A |
fnlist で、権限のあるサーバーからの情報を強制的に獲得する。NIS と NIS+ で、このサーバーはドメインのマスターサーバーになる。-A オプションは、基本ネームサービスがファイルベースの場合、無効である |
次に例を示します。
初期コンテキストの名前をリスト表示する場合
% fnlist
現在の組識単位内のユーザーすべての詳細をリスト表示する場合
% fnlist -v user
ユーザー pug の service コンテキストの内容をリスト表示する場合
% fnlist user/pug/service
権限のあるサーバーからの名前と割り当てをリスト表示する場合
% fnlist -l -A
fnlookup コマンドは、指定の複合名の割り当てを表示します。
fnlookup [-vAL] [name]表 19-3 fnlookup コマンドのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
name |
コンテキスト名。name の割り当てと XFN リンクを表示する |
-v |
詳細。割り当てをより詳しく表示する |
-L |
名前に割り当てられている XFN リンクを表示する |
-A |
fnlist で、権限のあるサーバからの情報を強制的に獲得する。NIS と NIS+ で、これは、ドメインのマスターサーバーになる。-A オプションは、基本ネームサービスがファイルベースの場合、無効である |
たとえば、user/ana/service/printer の割り当てを表示するには、次のコマンドを実行します。
# fnlookup user/ana/service/printer
fnattr コマンドは、指定の複合名の属性を表示、更新します。
たとえば、ユーザー ada に関連する属性を検索するには、次のコマンドを実行します。
# fnattr user/ada
プリンタ laser-9 に関連する属性を検索するには、次のコマンドを実行します。
# fnattr thisorgunit/service/printer/laser-9
詳細は、「属性の処理」を参照してください。
fnsearch コマンドは、属性が所定の検索基準を満たす複合名以下で割り当てられたオブジェクト名を表示し、必要に応じてその属性とリファレンスを表示します。
たとえば、realname という属性を持つユーザーとその属性をリスト表示するには、次のコマンドを実行します。
% fnsearch user realname
値が Ravi Chattha の属性 realname を持つユーザーをリスト表示するには、次のコマンドを実行します。
% fnsearch user "realname == 'Ravi Chattha'"
fnsearch コマンドは、共通のブール型演算子を使用します。上記の例では、二重引用符と一重引用符、2 つの等号の使用に注意してください。