ここでは、NIS+ 名前空間の 2 通りの構成方法を紹介します。
「設定 (構成) 用のスクリプトを使う方法」
第 2 章、第 3 章で説明するように、3 つのスクリプト (nisserver、nispopulate、nisclient) を使って NIS+ 名前空間を構成します 。簡単に済ませることができるため、こちらの方法をお勧めします。
「NIS+ コマンドを使う方法」
第 4 章から第 9 章で説明するように、NIS+ コマンドを使うと、スクリプトを使う場合より柔軟に構成を決めることができますが、それだけ難しく、NIS+ 管理者としての経験が必要になります。スクリプトによる標準構成では要件を満たせないといった場合に限り、使用してください。
NIS+ コマンドを使って構成する場合、NIS+ ネームサービスを使う各マシンの /etc ディレクトリに正しい nsswitch.conf ファイルが必ず格納されるようにしてください (第 1 章「ネームサービススイッチの設定」を参照)。この作業は、NIS+ 構成スクリプトを使った場合は自動的に行われます。
NIS+ ディレクトリ、NIS+ ドメイン、NIS+ サーバー、NIS+ 名前空間を削除する方法については、『Solaris ネーミングの管理』を参照してください。