表 7-1、表 7-2 では、この章で説明した作業のまとめを示しています。この 2 つの表は、最も簡単な場合を想定しているため、参考用として使用するには、実際の自分の作業の詳細を理解している必要があります。また、ここでは各コマンドに対するサーバーの応答は割愛しています。
表 7-1 複製サーバー replica2 を doc.com. に追加する
作業 |
コマンド |
---|---|
ドメインマスターサーバーにスーパーユーザーとしてログインする |
master1% su |
新しい複製サーバーを指定する |
# nismkdir -s replica2 doc.com. # nismkdir -s replica2 org_dir.doc.com. # nismkdir -s replica2 groups_dir.doc.com. |
複製サーバーに対して nisping を実行する |
# /usr/lib/nis/nisping doc.com. # /usr/lib/nis/nisping org_dir.doc.com. # /usr/lib/nis/nisping groups_dir.doc.com. |
上記の例でも説明したように、新しい複製サーバーにデータをロードするのであれば、nisping を使うより NIS+ のバックアップ機能や復元機能を使った方が簡単です (詳細は、「nisrestore を使ってデータを複製サーバーにロードする」と 『Solaris ネーミングの管理』 を参照してください)。
作業 |
コマンド |
---|---|
ルートとしてサーバーにログインする |
server% su |
NIS 互換モードの場合のみ: -Y -B フラグを使用してデーモンを起動する |
server# rpc.nisd -Y - B |
NIS 互換モードの場合のみ: EMULYP= -Y -B に変更する |
server# vi /etc/inet.d/rpc |
NIS+ モードの場合のみ: デーモンを起動する |
server# rpc.nisd |