ファイルまたは NIS マップからテーブルを生成する場合、つぎの 3 つの方法を使用できます。
「置換」 - この方法を使用すると、NIS+ は、初めにテーブル内の既存のエントリをすべて削除してから、情報源からのエントリを追加します。サイズの大きいテーブルの場合は、マスターサーバーの /var/nis/trans.log ファイルにエントリの大きなセットが追加されます (既存のエントリを削除するためのセットと新しいエントリを追加するためのセット)。/var/nis 内のディスク空間を大幅に使用するため、複製サーバーへの転送時間はさらに長くなります。
「追加」- この方法は、NIS+ テーブルに情報源からのエントリを追加します。既存のエントリが影響されることはありません。
「マージ」- この方法は、置換オプションと結果は同じですが、内部的な処理が異なります。既存のエントリを削除後、置換するのではなく、更新します。このオプションでは、NIS+ は次の 3 種類のエントリを異なる方法で処理します。
情報源内だけに存在するエントリは、テーブルに追加する
情報源とテーブルの両方に存在するエントリは、テーブルで更新する
NIS+ テーブルだけに存在するエントリは、テーブルから削除する
大きなテーブルを、内容があまり変わらないファイルやマップで更新する場合、マージ用のオプションを使用すると、サーバーの処理を大幅に減らすことができます。情報源内で重複していないエントリだけを削除する (置換オプションでは、単純にすべてのエントリを削除する) ため、重複するエントリに対する削除と追加の処理を 1 回ずつ少なくできます。このため、この方法をお勧めします。