ToolTalk ユーザーズガイド

ToolTalk サービスファイルの場所

ToolTalk バイナリとライブラリは、/usr/dt のシンボリックリンクとともに /usr/openwin にあります。したがって、Solaris 共通デスクトップ環境 (Common Desktop Environment、CDE) または OpenWindows (OW) のユーザーは、同じバージョンの ToolTalk を利用できます。オンラインのマニュアルページと ToolTalk デモプログラムのソースは、/usr/openwin にあります。

表 4-1 に ToolTalk サービスファイルを示します。

表 4-1 ToolTalk サービスファイル

ファイルまたは場所 

説明 

ttsession

メッセージの配信のため、ネットワーク上で他の ttsession と通信

rpc.ttdbserverd

ToolTalk オブジェクト仕様と情報を ToolTalk メッセージで参照されるファイルに保存して管理 

ttcp、ttmv、ttrm、ttrmdir、tttar

これらのコマンドは標準の OS シェルコマンドで、ToolTalk オブジェクトを含むファイルまたは ToolTalk メッセージの主体であるファイルがコピー、移動、または削除されたとき、その旨を ToolTalk に伝える

ttdbck

データベースチェックおよび ToolTalk データベースのためのリカバリツール

tt_type_comp

ptype および otype 用コンパイラ。ptype と otype をコンパイルし、ToolTalk 型データベースに自動的にインストールする

ttce2xdr

ToolTalk 型データを分類機構データベースフォーマットから XDR データベースフォーマットに変換する

ttsnoop

ToolTalk パターンを登録したり、ToolTalk メッセージを送信したりする Motif アプリケーション。ToolTalk メッセージトラフィックの一般的な監視も行う。これは、既存のアプリケーションのデバッグを行う際や、チュータとしてパターンの各部分がどのように受信メッセージをフィルタ処理するかを理解するのに便利 

tttrace

tttrace は、truss(1) に似ている。このアプリケーションは、その使用方法に 2 つの方法がある。これを使用して、特定の ttsession で発生しているメッセージパッシングとパターンマッチングをトレースすることも、ToolTalk API へのすべてのコールのトレースをプログラムごとに行うこともできる

libtt.so.2

アプリケーションプログラミングインタフェース (API) ライブラリ 

tttk.htt_c.h (/usr/dt/include/Tt にある)

メッセージの送受信用のアプリケーションで使用する ToolTalk 関数を含むヘッダーファイル

/usr/openwin/man/man1

ttsessionttdbcktt_type_comp などのユーザーコマンド用 ToolTalk のマニュアルページ

/usr/openwin/man/man1m

rpc.ttdbserverdttdbck などの ToolTalk 管理コマンド用 ToolTalk のマニュアルページ

/usr/openwin/man/man3

ToolTalk API コール用 ToolTalk のマニュアルページ 

/usr/openwin/man/man4

ToolTalk メッセージセットおよび ttsession(1)rpc.ttdbserverd(1M) で使用される構成ファイル用の ToolTalk のマニュアルページ

/usr/openwin/man/man5

インクルードファイル用 ToolTalk のマニュアルページ 

ttsampleedit_demoMakefile (/usr/openwin/share/src/tooltalk/demo にある)

ToolTalk 簡易デモプログラム用ソースコード