ドラッグ&ドロップを使用すると、さまざまな作業をマウスで実行できます。ドラッグ&ドロップの詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』の第 1 章「基本スキル」を参照してください。CDE でのドラッグ&ドロップの動作が OpenWindows の動作と異なる場合があります。次節では、この 2 つのデスクトップで異なる操作についてのみ説明します。
タスク、OpenWindows (OW) の動作、Solaris CDE (CDE) の動作の順に説明します。
ファイルマネージャでアイコンを選択して、デスクトップのアイコンにドロップする
OW: ドロップしたアイコンに該当するアクションが実行されます。たとえば、「印刷ツール」にドロップすると、ファイルが印刷されます。OpenWindows には、アイコンをドロップするためのフロントパネルはありません。
CDE ワークスペース: アイコンへのドロップはサポートしていません。フロントパネルには、OW のドラッグ&ドロップに似た機能があります。たとえば、選択したアイコンをフロントパネルの「印刷」コントロールにドロップすると、ファイルが印刷されます。
ワークスペースまたはデスクトップ上でアイコンを選択してドロップする
OW: そのアイコンが起動または実行されます。
CDE: ドロップした項目へのリファレンスが作成されます。元のアイコンは、ファイルマネージャに表示されたままです。
メールプログラムのヘッダーウィンドウから複数のメッセージを選択し、ファイルマネージャのウィンドウまでドラッグする
OW: メッセージごとに 1 つずつメッセージアイコンが作成されます。元のメッセージは削除されません。
CDE: 選択したメッセージがすべて入ったメールボックスが 1 つ作成されます。元のメッセージは削除されません。
1 つまたは複数のメッセージを選択して、別のメールボックスウィンドウまでドラッグする
OW: 使用できません。
CDE: 選択したメッセージが別のメールボックスに移動されます。
メールプログラムのメッセージまたはアタッチメント領域上で、選択したテキストまたはアイコンをドラッグ&ドロップする
OW: 選択したテキストアイコンがメッセージ領域に挿入されるか、アイコンがアタッチメントリストに添付されます。
CDE: テキストまたはアイコンをドロップできません。メッセージとアタッチメント領域は読み取り専用です。 (「メール作成」ウィンドウ内ではドロップできます。)
選択したアイコンをテキストウィンドウのテキスト領域内にドロップする
OW: ドロップした位置にテキストが表示されます。
CDE: テキストは挿入ポイントに表示されます。「ファイル」メニューから「取込み」を選択した場合と同じです。
複数のアタッチメントをファイルマネージャにドラッグする
OW: アタッチメントはコピーされ、名前が保持されます。
CDE: メールプログラムでは、アタッチメントを 1 度に 1 つだけドラッグできます。