Solaris 共通デスクトップ環境への移行

配色に関する質問

次の質問は、デスクトップ上で色を使用する方法やその変更方法に関するものです。デスクトップ上で色を変更する方法の詳細は、Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイドの第 7 章「デスクトップ環境のカスタマイズ」を参照してください。マニュアルに掲載されている情報だけでは不明な点が残る場合は、まず次の質問を確認してください。

質問 Motif アプリケーションの配色には、CDE デスクトップ上で異なって見えるものがあります。

質問 配色は OpenWindows アプリケーションではどのように機能しますか。

質問 カーソルを別のウィンドウ間で移動するときに、デスクトップがさまざまな色で点滅します。

回答 アプリケーションの中には、カラーマップ要件の関係でデフォルトのカラーマップを使用できないものがあります。この現象が起きる場合、これらのアプリケーションは正しい色で表示されませんが、デスクトップの残りの部分は正常に表示されます。通常、この種のアプリケーションにキーボードフォーカスを与えると正しい色で表示されますが、デスクトップの残りの部分は正しく表示されなくなります (この現象は一般に、「カラーマップの点滅」と呼ばれます)。

アプリケーションにキーボードフォーカスを与えても、正しい色で表示されないことがあります。この現象は、アプリケーションがインストールするカラーマップリストを指定している場合に発生します。このリスト内の最初のカラーマップだけがインストールされ、リスト内の他のカラーマップを使用するアプリケーションは正しい色で表示されません。これらのアプリケーションの場合は、キーボード上の特殊キーを使用して、カラーマップを順番に切り替えなければなりません。

アプリケーションがカラーマップリストを指定しているかどうかを簡単に調べる方法はありません。唯一、ウィンドウが正しい色で表示されないことでわかります。この場合には、そのウィンドウにキーボードフォーカスを移動し (まだキーボードフォーカスが与えられていない場合)、次の特殊キーを使用してカラーマップに影響があるかどうかを調べることができます。

Control + L2 (または Control + Again) キー 

次のカラーマップに切り替わります。 

Control + L4 (または Control + Undo) キー 

直前のカラーマップに切り替わります。 

この操作により、正しいカラーマップをインストールできる場合があります。また、この操作はデスクトップ上の他のウィンドウには影響を与えません。

起動時に、OpenWindows アプリケーションの配色が Solaris CDE アプリケーションと同じになるように、dtsession によって、*foreground、*background、および他の OpenWindows のグローバルカラーリソースが設定されます。アプリケーション固有のリソースを設定すると、従来どおりアプリケーションの表示状態を制御できます。また、スタイルマネージャでパレットを変更し、OpenWindows アプリケーションを再起動する方法もあります。


注 -

色の組み合わせによっては最善の結果が得られるとは限らないので、デスクトップ上で何を変更しようとしているかを確認してから実行してください。詳細は、/usr/dt/man/man1 にある dtsession(1) または dtstyle(1) のマニュアルページで、ColorUse リソース、dynamicColor リソース、foregroundColor リソース、shadowPixmaps リソース、および Color Server セクションを参照してください。