Sun Java System Connector for Microsoft Outlook デスクトップ配備設定プログラムリファレンスマニュアル |
このマニュアルについて
このマニュアルでは、Sun JavaTM System Connector for Microsoft Outlook の配備設定プログラムについて説明します。この章では、次のトピックについて説明します。
対象読者このマニュアルは、それぞれの現場で Sun Java System Connector for Microsoft Outlook の管理と配備を担当するユーザーを対象としています。
必要な知識このマニュアルでは、読者が Connector for Microsoft Outlook ソフトウェアの管理および配備担当者であり、次の一般的な知識を習得していると想定しています。
このマニュアルの構成このリファレンスマニュアルには、この序文に続いて、次の 3 つの章があります。
- 第 1 章「はじめに」 - Sun Java System Connector ソフトウェアの設計目的、全体的な移行でのさまざまな状況における一般的な使用方法、管理者が最初に行う作業のほか、管理者のソフトウェアを管理者自身のコンピュータにインストールする手順について簡単に説明します。
- 第 2 章「エンドユーザーのインストールパッケージの作成」 - この章では、配備設定プログラムを使用して、Outlook のエンドユーザー向けにカスタマイズしたインストールパッケージを作成する方法について説明します。このパッケージは、ユーザーの環境に応じて、必要なソフトウェアをインストールしたり、新しい Connector for Microsoft Outlook で使用するために、既存の Outlook と Exchange のデータファイルを変換したり、またはその両方を行えるように設定できます。
- 第 3 章「特殊な環境でに関するアプリケーションノート」 - この章では、特殊な環境またはネットワーク構成で、Sun Java System Connector for Microsoft Outlook を配備する方法について説明します。
- 「プッシュ」方式の配備 (エンドユーザーがインストール特権を持たない場合): エンドユーザーのデスクトップにソフトウェアをインストールするにはアクセス特権が必要になりますが、これは多くの場合、ほとんどのエンドユーザーには許可されていません。このような場合、ほとんどの組織では、システム管理者からユーザーのデスクトップへソフトウェアを配布する「プッシュ」方式を採用しています。これにより、ユーザーのアクセス特権の必要性が回避されます。エンドユーザーがソフトウェアをインストールできないように「ロックダウン」した Windows 環境で、ネットワークが使用されている場合は、それぞれのデスクトップに何度もアクセスせずに済むように、このような自動設定管理を使用することをお勧めします。
- ユーザーのインストールパッケージ用のコマンド行スイッチ: ユーザーのインストールパッケージは、必要なユーザーパスワードを変換プログラムに実行時に渡すスイッチを使用して、コマンド行から実行できます。したがって、コマンド行スイッチを使用して、SMS スクリプトからインストールパッケージを実行できます。これにより、ユーザーの操作を一切必要としない、まさに無人のインストールおよび設定が可能になります。
- Exchange から Sun Java System へのターミナルサービスユーザーの移行: この Sun Java System Connector 管理者ツールは、Windows ターミナルサービスの既存の Outlook ユーザーを、Exchange から Sun Java System サーバーへ移行する場合にも使用できます。
- ユーザーのデフォルトの電子メールクライアントとして Microsoft Outlook を指定する方法: Sun Java System Connector ソフトウェアのインストールでは、Outlook が、全ユーザーのデフォルトの電子メールクライアントとして設定されている必要があります。ユーザーが Outlook を自身のデフォルトのクライアントに設定していない場合は、そのユーザー (または管理者) は、ここでの指示に従って、Outlook をデフォルトのクライアントに設定し直す必要があります。
- ユーザーのワークステーションから Sun ONE Sync プラグラムを削除する方法: Sun Java System Connector ソフトウェアと Sun ONE Sync プログラムを同じデスクトップ上に共存させることはできません。Sun ONE Sync プログラムがユーザーのデスクトップにインストールされている場合は、そのユーザー (または管理者) が、ここでの指示に従って削除する必要があります。
- ユーザーの移行の取り消し (破棄): 新しい Sun Java System へのユーザーの接続を中止し、そのユーザーのメールボックスを元の Exchange サーバーのサービスに復元する方法を説明します。
- ユーザーが Outlook から LDAP サービスを削除した場合の復元: LDAP サービスをユーザーのワークステーションに復元する方法を説明します。
マニュアルの表記上の規則このマニュアルでは、ファイルとディレクトリパスは、Windows 形式で表記されます (ディレクトリまたはフォルダ名を円マークで区分)。Sun Java System の他のマニュアルを参照する場合は、UNIX の表記規則でファイルおよびディレクトリパスが表されています (ディレクトリをスラッシュで区分)。
関連マニュアル配備設定プログラムの詳細と、Sun Java System Connector for Microsoft Outlook を配備する際のシステム管理者の役割の詳細については、次のマニュアルを参照してください。
- 『Sun Java System Connector for Microsoft Outlook デスクトップ配備管理者ガイド』: 『デスクトップ配備管理者ガイド』では、配備プロセスのより広範な概要を示し、システム管理者が実際の配備の前に考慮すべき、いくつかの重要なオプションとハイレベルな計画オプションについて説明します。ユーザーインストールパッケージを準備するときには、ユーザーのデスクトップに新しいソフトウェアを配布、インストール、および設定する方法を多くの選択肢から決定できます。選択肢の中には配備上必須なものもありますが、組織、ネットワーク、ユーザーについての個人的な知識に基づいた判断が必要なものもあります。『デスクトップ配備管理者ガイド』は、各オプションの重要性と影響を理解して、このようなすべての選択肢に事前に対処できるように記述されています。
Sun Java System Connector for Microsoft Outlook に関するマニュアルは、次の URL にあります。
http://docs.sun.com/db/prod/entsys?l=ja
オンラインマニュアルPDF および HTML 形式の『Sun Java System Connector for Microsoft Outlook デスクトップ配備設定プログラムリファレンス』を、オンラインで閲覧できます。このマニュアルは、次の URL にあります。
http://docs.sun.com/db/prod/entsys?l=ja