状態ファイルを作成したら、インストール先ホストに対してローカルパラメータが正しく設定されることを保証するために、生成された状態ファイルを編集する必要があります。これらのパラメータには、ホスト名、ドメイン名、IP アドレスなどの設定が含まれます。
サイレントインストール用に作成した状態ファイルの一部のパラメータには、管理者パスワードなどの機密データが指定されます。配備しても安全なように、ファイルが保護されていることを確認してください。
初期状態ファイルの生成元と異なるプラットフォームへのインストールを計画している場合、状態ファイルの ID の変更が必要になる場合があります。
この節で説明する内容は、次のとおりです。
状態ファイルを編集するときは、ここで示すガイドラインに従ってください。
値を編集する以外は、パラメータを変更しないでください。
値が指定されていない場合でも、パラメータを削除しないでください。
パラメータを追加しないでください。
パラメータの順序を変更しないでください。
元のタイプと形式に注意し、新しい値を入力するときはそれに従ってください。例:
古い値がホスト名の場合、ドメインの完全修飾名ではなく、ホスト名を入力します。
古い値の先頭にスラッシュ (/) が付いている場合、新しい値の先頭にも必ずスラッシュを付けます。
削除する値の代わりに、ほかの値を入力します。必須パラメータの場合、そのパラメータが削除されているとインストールまたは設定に失敗する可能性があります。
元の値の大文字/小文字の区別を維持します。
次の表は、インストールする製品コンポーネントやホストに応じて編集の必要があるパラメータを示しています。たとえば、状態ファイルを生成したホストが、インストール先のホストと同じドメインに含まれるか、などの条件が影響します。
各パラメータの説明については、『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の第 3 章「設定情報」にある表を参照してください。
表 5–2 サイレントインストールでよく編集される状態ファイルのパラメータ
構成要素 |
パラメータ名 |
---|---|
共通サーバー設定 |
CMN_HOST_NAME CMN_DOMAIN_NAME CMN_IPADDRESS CMN_ADMIN_USER CMN_ADMIN_PASSWORD CMN_SYSTEM_USER CMN_SYSTEM_GROUP |
Access Manager |
IS_WS_HOST_NAME IS_WS_INSTANCE_DIR (Web Server が Web コンテナの場合) CONSOLE_HOST IS_SERVER_HOST IS_DS_HOST IS_DS_HOSTNAME COOKIE_DOMAIN_LIST |
Application Server |
ASNA_ADMIN_HOST_NAME AS_WEB_SERVER_LOCATION AS_WEB_SERVER_PLUGIN_TYPE |
Directory Server |
CREATE_INSTANCE DSEE_INSTANCE_DIR DSEE_INSTANCE_PORT DSEEE_INSTANCE_SSL_PORT DSEE_DN_MANAGER DSEE_INSTANCE_USER DSEE_INSTANCE_GROUP DSEE_INSTANCE_PASSWORD DSEE_SUFFIX |
Portal Server |
PS_PORTALACCESS_URL 形式は //hostname.domainname :port+deploy_uri) PS_DEPLOY_INSTANCE |
Portal Server Secure Remote Access |
SRA_SERVER_DOMAIN SRA_GW_HOSTNAME SRA_GW_DOMAIN SRA_GW_IPADDRESS SRA_NLP_HOSTNAME SRA_NLP_DOMAIN SRA_NLP_IPADDRESS SRA_RWP_HOSTNAME SRA_RWP_DOMAIN SRA_RWP_IPADDRESS |
Web Server |
WS_ADMIN_HOST |
Web Proxy Server |
CMN_WPS_INSTALLDIR WPS_ADMIN_USER WPS_ADMIN_PASSWORD WPS_ADMIN_PORT WPS_ADMIN_RUNTIME_USER WPS_INSTANCE_RUNTIME_USER WPS_ISNTANCE_PORT WPS_INSTANCE_AUTO_START WPS_PROXY_DOMAIN |