Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)

付録 B インストールコマンド

この付録では、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) インストールユーティリティーの実行で使用するコマンド構文とオプションについて説明します。

installer または install コマンド

Java ES には 2 つのインストーラがあります。

コマンドの構文はどちらも同じです。

installer [option]...

次の表に、installer コマンドまたは install コマンドのオプションを説明します。

表 B–1 Java ES インストールコマンドのオプション

オプション 

説明 

-help

インストーラに使用できるコマンド行オプションを定義します。 

-id

状態ファイル ID を画面上に出力します。 

-no

ソフトウェアをインストールしない設定でインストーラを実行します。 

-noconsole

インストーラをサイレントモードで起動し、グラフィカルインタフェースを抑制します。サイレントモードでインストーラを起動するには、このオプションと -state を組み合わせて指定します。

-nodisplay

インストーラをテキストベースモードで起動します (グラフィカルインタフェースを起動しない)。 

-noreporter

Java ES レポータのインストールを抑制します (レポータインストールユーティリティーを起動しない)。 

-reporter

コマンド行で Java ES レポータインストールユーティリティーを個別のインストールセッションとして起動します。–noreporter オプションを使用して Java ES インストールを実行した後、または Java ES のサイレントインストール (Java ES のサイレントインストールではレポータをインストールできない) を実行した後で使用します。レポータインストールのためのユーザー入力には、レポータがインターネット経由で Sun にアクセスするために使用するプロキシの URL または IP アドレスを含めます。

-saveState [statefile ]

statefile によって指定される場所に状態ファイルを生成するようにインストーラに指示します。状態ファイルは、サイレントインストールの実行に使用されます。

指定されたファイルが存在しない場合、このファイルは自動的に作成されます。 

statefile の値を省略すると、インストーラはデフォルトの statefile.out ファイルに書き込みます。

以後のインストールセッションで連続して同じ状態ファイルを指定することができます。初回のセッションが終了すると、ファイル名に n が追加されます。この n はゼロ (0) から始まる整数で、セッションが開始されるたびに増えます。

-state statefile

指定された状態ファイルをサイレントインストールの入力として使用します。サイレントインストールを開始するには、このオプションと -noconsole を組み合わせて指定します。

-version

製品名、日付、ビルド、パッチレベルなどのビルド情報を出力します。主に内部で使うツールですが、バグを送信するときに役立つことがあります。 

次の表または例では、使用するインストーラ (installer または install) に置き換えてください。

インストールディレクトリからインストーラをグラフィカルモードで実行する。


./installer

インストーラをテキストベースモードで実行する。


./installer -nodisplay

ソフトウェアをインストールせずに、インストーラをグラフィカルモードで実行する。


./installer -no

ソフトウェアをインストールせずに、状態ファイルをグラフィカルモードで作成する。


./installer -no -saveState myInstallStatefile

ソフトウェアをテキストベースモードでインストールしながら、状態ファイルを作成する。


./installer -nodisplay -saveState myInstallStatefile

インストーラをサイレントモードで実行する。


./installer -noconsole -state myInstallStatefile

Java ES レポータをインストールせずに、インストーラをグラフィカルモードで実行する。


./installer -noreporter

レポータインストールユーティリティーを使用して、個別のセッションとして Java ES レポータをインストールする (Java ES インストーラを起動しない)。


./installer -reporter

uninstall コマンド

インストールが完了すると、アンインストーラ uninstall ユーティリティーが次の場所に配置されます。

Java ES uninstall コマンドの書式は次のとおりです。


uninstall [option]...

次の表に、uninstall コマンドのオプションを説明します。

表 B–2 Java ES アンインストールのコマンド行オプション

オプション 

説明 

-help

アンインストーラに使用できるコマンド行オプションを定義します。 

-id

状態ファイル ID を画面上に出力します。 

-no

ソフトウェアを削除しない設定でアンインストーラを実行します。 

-noconsole

アンインストーラをサイレントモードで起動し、グラフィカルインタフェースを抑制します。サイレントモードでアンインストーラを起動するには、このオプションと -state を組み合わせて指定します。

-nodisplay

アンインストーラをテキストベースモードで起動します (グラフィカルインタフェースを起動しない)。 

-saveState [statefile ]

statefile によって指定される場所に状態ファイルを生成するようにアンインストーラに指示します。状態ファイルは、サイレントアンインストールの実行に使用されます。

指定されたファイルが存在しない場合、このファイルは自動的に作成されます。 

statefile の値を省略すると、アンインストーラはデフォルトの statefile.out ファイルに書き込みます。

以後のアンインストールセッションで連続して同じ状態ファイルを指定することができます。初回のセッションが終了すると、ファイル名に n が追加されます。この n はゼロ (0) から始まる整数で、セッションが開始されるたびに増えます。

-state statefile

指定された状態ファイルをサイレントアンインストールの入力として使用します。サイレントアンインストールを開始するには、このオプションと -noconsole を組み合わせて指定します。

-version

製品名、日付、ビルド、パッチレベルなどのビルド情報を出力します。主に内部で使うツールですが、バグを送信するときに役立つことがあります。 

アンインストーラディレクトリからアンインストーラをグラフィカルモードで実行する。


./uninstall

アンインストーラをテキストベースモードで実行する。


./uninstall -nodisplay

ソフトウェアを削除せずに、アンインストーラをグラフィカルモードで実行する。


./uninstall -no

ソフトウェアを削除せずに、状態ファイルをグラフィカルモードで作成する。


./uninstall -no -saveState myUninstallStatefile

ソフトウェアをテキストベースモードでアンインストールしながら、アンインストール状態ファイルを作成する。


./uninstall -nodisplay -saveState myUninstallStatefile

アンインストーラをサイレントモードで実行する。


./uninstall  -noconsole -state myUninstallStatefile

viewlog コマンド

インストールが完了すると、ログビューア viewlog ユーティリティーが次の場所に配置されます。

Java ES viewlog コマンドの書式は次のとおりです。


viewlog [option]...

次の表に、viewlog コマンドのオプションを説明します。

表 B–3 Java ES ログビューアのコマンド行オプション

オプション 

説明 

-help

ログビューアに使用できるコマンド行オプションを定義します。 

ログビューアをグラフィカルモードで実行する。


./viewlog