Directory Server Enterprise Edition では、Directory Server Core、Directory Proxy Server、およびディレクトリサービスを管理するためのツールをリモートインストールできます。Directory Server には LDAP および DSML ディレクトリサービスが用意されており、ディレクトリデータベースへのクライアントアクセスを管理で きます。Directory Proxy Server が提供するプロキシ LDAP サービスを使えば、負荷分散とルーティングを設定できます。Directory Proxy Server では、データ分散によって高いスケーラビリティーを実現し、LDAP およびリレーショナルデータベースに対して仮想ディレクトリアクセスを行うこともできます。リモート管理ツールとして、Web ベースの Directory Service Control Center とコマンドラインリモート設定ツールが用意されています。
標準的な本稼働配備では、各 Directory Server Enterprise Edition コンポーネントは専用のホストに配備します。Directory Server Enterprise Edition ソフトウェアを本稼働環境に配備する前に、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 Deployment Planning Guide』を参照してください。
この例では、Directory Server を単一ホストにインストールするためのガイドラインについて説明します。
Directory Server は、ほかの Java ES 製品コンポーネントとの依存関係はありません。
この製品コンポーネントを Sun Cluster ソフトウェアで使用する場合、製品コンポーネントをインストールする前に一連のタスクを正確に実行する必要があります。「Sun Cluster ソフトウェアの例」を参照してください。
Directory Server は、Directory Server に依存するその他の製品コンポーネントをインストールする前に実行する必要があります。
配備で Schema 2 が必要な場合、その他の製品コンポーネントを実装する前に Schema 2 用の Directory Server を設定する必要があります。
大まかにいって次のタスクが必要です。
インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。
どのシーケンスガイドラインを適用するのかをチェックします。表 2–1を参照してください。
インストールの前提要件をチェックします。
どのインストール前提条件を適用するのかをチェックします。表 1–3を参照してください。
スキーマを計画します。
ガイドラインについては、『Sun Java Enterprise System 5 インストール計画ガイド』の「LDAP スキーマと LDAP ディレクトリツリーの構造」を参照してください。
Java ES インストーラを実行します。
コンポーネントの選択で、Directory Server を選択します。
Directory Preparation Tool は自動的に選択されます。
非互換性の問題を解決します。
インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。
インストールディレクトリを確認します
「今すぐ設定」または「あとで設定」タイプを選択します。
「今すぐ設定」タイプでは、インストール時の設定が可能なローカル製品コンポーネントを示す設定ページが表示されます。
『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の第 3 章「設定情報」にある表から設定情報を収集します。
「あとで設定」タイプでは、設定ページは表示されません。
インストールを実行します。
インストールサマリーとログを表示します
Directory Server を起動します。
次の表には、Directory Server の追加情報が含まれています。
作業 |
関連情報 |
---|---|
インストーラの設定情報 |
『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の「Directory Server 設定情報」 |
起動と停止 | |
アンインストール | |
トラブルシューティング | |
アップグレード |