HADB (高可用性セッションストレージで使用) は、Application Server で動作し、セッションの持続性を含むフェイルオーバー機能を提供します。
この例では、負荷分散を装備する 2 ノードの HADB クラスタを実装するガイドラインについて説明します。ただし、お勧めするソリューションは、他に何もインストールされていない 4 つのホストに HADB をインストールすることです。管理用 HADB のコピーとロードバランサを装備するドメイン管理サーバー (DAS) と Web Server は、別個のマシンにインストールされます。
パーティション化されたオペレーティングシステムの場合、それぞれ少なくとも 1 つの HADB インスタンスを実行する 2 つのサーバー (ホストまたはゾーン) をインストールすることをお勧めします。
Application Server は、HADB、Java DB、および Message Queue のローカルコピーが必要です。Application Server が提供する統合管理ツールを利用するために、Application Server と HADB は同じホスト上になければなりません。Application Server のロードバランスプラグイン・サブコンポーネントは Web サーバーが必要です。
一般的な手順には、次のものがあります。
Java ES 製品コンポーネントをインストールします。
サーバーを起動します。
HADB を設定します。
負荷分散を設定します。
次のガイドラインを使用して、すべての製品コンポーネントを 1 つのノードまたはゾーンにインストールできます。以降のノードには、配備に必要な製品コンポーネントをインストールします。最小で 2 つのインストールセッションが必要になります。
大まかにいって次のタスクが必要です。
インストールシーケンスのガイドラインをチェックします。
どのシーケンスガイドラインを適用するのかをチェックします。表 2–1を参照してください。
インストールの前提要件をチェックします。
どのインストール前提条件を適用するのかをチェックします。表 1–3を参照してください。
ハードウェアがクラスタに正しく接続されているかどうか確認します。
Java ES インストーラを実行します。
コンポーネントの選択で、Application Server を選択します。
Message Queue、HADB、Java DB と、Application Server Node Agent および Load Balancing Plugin を除くすべての Application Server のサブコンポーネントは、自動的に選択されます。
Application Server 製品コンポーネントを展開し、Load Balancing Plugin を選択します。
同じファイルシステムアクセス権を使用して、Web Server と Load Balancing Plug-in をインストールする必要があります。
非互換性の問題を解決します。
インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。
「今すぐ設定」タイプを選択します。
Message Queue は、設定が不要です。
インストール時に設定可能な製品コンポーネントに対して、設定ページが表示されます。『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』の「HADB の設定情報」にある表から設定情報を収集します。
インストールを実行します。
インストールサマリーとログを表示します
製品コンポーネントを起動します。
「Application Server の起動と停止」 (Message Queue は自動的に起動)
HADB のインストール後の設定を完了します。
「「あとで設定」設定オプションでのインストール後の HADB の設定」を参照してください。
負荷分散の設定を完了します。
『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 高可用性 (HA) 管理ガイド』の第 5 章「HTTP 負荷分散の設定」を参照してください。