Java ES インストーラを実行するには、ルートである必要があります。この理由により、インストーラによってマシンに配置されるすべてのファイルはルートの所有となります。ただし、インストール後に設定を行うとき、一部の製品コンポーネントにはルート以外の実行時ユーザーまたはグループを割り当てることができます。たとえば、ルートの所有でない Application Server インスタンス内に Access Manager を配備する可能性もあります。インストールまたは管理のために、さまざまな理由からルート以外の ID を使って製品コンポーネントを設定します。一般的にシステム上にはルート以外のユーザーがすでに存在していますが、これは製品コンポーネントによっても異なる場合があります。
次の表は、ルート以外の ID を使用した各製品コンポーネントの設定方法に関する情報へのリンクになっています。
表 6–3 各製品コンポーネントのルート以外の ID の設定
製品コンポーネント |
参照先 |
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Application Server |
root 以外のユーザーが所有および操作する管理ドメイン全体を設定します。詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 管理ガイド』を参照してください。 |
Directory Server |
通常のユーザーとしてサーバーインスタンスを作成するか、インスタンスの作成時にユーザーを指定します。詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.0 管理ガイド』を参照してください。 |
Portal Server |
Portal Server コンフィギュレータを使用してルート以外の設定を行います。コンフィギュレータの実行手順や使用する設定の説明については、『Sun Java System Portal Server 7.1 管理ガイド』の「インストール後の設定」の章を参照してください。 |
Web Server |
デフォルトでは、Web Server は webservd によって実行時ユーザーとして設定されます。Web Server コンフィギュレータを使用するときは、任意の実行時ユーザー ID を指定できます。詳細については、『Sun Java System Portal Server 7.1 Configuration Guide』の「Installing Portal Server 7.1 on Web Server 7.0」を参照し、「Installing Portal Server 7.1 as a Non-root User」の節まで下方にスクロールしてください。 |