Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)

グラフィカルモードでのアンインストーラの実行

ここでは、対話形式によるグラフィカルインタフェースを使用して、Java ES 製品コンポーネントをアンインストールする方法を説明します。

Procedureグラフィカルアンインストーラの起動

  1. (オプション) ローカルディスプレイへのアクセスを確保します。

    リモートマシンにログインするときは、DISPLAY 環境変数がローカルディスプレイに適した設定になっていることを確認します。 DISPLAY 変数が正しく設定されていないと、インストーラはテキストベースモードで実行されます。

    • C Shell での例 (マシン名は myhost):


      setenv DISPLAY myhost:0.0
    • Korn Shell での例 (マシン名は myhost):


      DISPLAY=myhost:0.0

      ローカルディスプレイでインストーラを実行するには、表示権限の付与が必要になる場合があります。たとえば、次のコマンドを使用して、myhost から serverhost のルートユーザーに表示権限を付与することができます。


      myhost\> xauth extract - myhost:0.0|rsh -l root serverhost xauth merge -

    注 –

    このような権限を安全に付与する手順については、『Solaris X Window System Developer's Guide』の「Manipulating Access to the Server」の章を参照してください。


  2. root としてログインしていない場合は、スーパーユーザーになります。

  3. アンインストーラが格納されているディレクトリに移動します。

    • Solaris OS の場合: /var/sadm/prod/SUNWentsys5

    • Linux および HP-UX の場合: /var/sadm/prod/sun-entsys5

  4. グラフィカルアンインストーラを起動します。


    ./uninstall

    「ようこそ」ページが表示されます。

  5. 「次へ」をクリックして次に進みます。

    「コンポーネントの選択」ページが表示されます。

Procedureアンインストールする製品コンポーネントの選択

  1. 製品コンポーネントを調べて、アンインストールするコンポーネントを選択します。

    • システムにインストールされて有効になっている製品コンポーネントを選択できます。システムにインストールされていない製品コンポーネントは無効になっています。

    • 製品コンポーネントによっては、サブコンポーネントを含むものもあります。それらの製品コンポーネントを展開すると、対応するサブコンポーネントが表示されます。

  2. 選択内容に問題がなければ、「次へ」をクリックします。

  3. 設定または依存関係の問題を解決します。

    アンインストーラが削除対象として選択された製品コンポーネント間の依存関係を認識し、設定データが失われる可能性が検出された場合には、警告メッセージが出力されます。次の選択肢があります。

    1. 「続行」をクリックして、アンインストールを続行します。

    2. 「閉じる」をクリックして、「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページに戻ります。

  4. 設定解除ページが表示される場合は、その製品コンポーネントに必要な情報を入力します。

Procedure管理者アクセス権の付与

削除を指定した製品コンポーネントによっては、アンインストーラから管理者 ID とパスワードが要求されます。アンインストーラで入力する必要のある情報の詳細については、「アンインストーラ用の管理者アクセス権の付与」を参照してください。


注 –

それに加えて、ポート番号またはホスト名の入力を求められる場合もあります。


  1. 必要な管理者情報を指定します。

  2. 「次へ」をクリックして、「アンインストールの準備が完了しています」ページに進みます。

Procedureソフトウェアのアンインストール

アンインストーラは、削除対象として選択された製品コンポーネントと再利用可能になるディスク容量の合計を一覧表示します。

  1. アンインストールの選択内容を確認し、必要に応じて次の手順を使用して変更します。

    1. 「戻る」を何度かクリックして「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページを表示します。

    2. 必要に応じて変更します。

    3. 「次へ」をクリックし、アンインストーラページを再び先に進めます。

      アンインストーラは、ユーザーが以前に指定した値を記憶しています。ユーザーが以前に指定した値は変更可能です。

  2. 選択内容に問題がなければ、「次へ」をクリックします。

    アンインストーラはシステムからのソフトウェアの削除を開始し、次の情報を表示します。

    • 全体的な完了割合を示す進捗状況バー

    • 現在削除中のパッケージの名前

    • すべての製品コンポーネントソフトウェアの削除が完了すると、「アンインストールが完了しました」ページが表示されます。

  3. 「サマリーの表示」ボタンまたは「アンインストールログの表示」ボタンをクリックすると、アンインストールに関する情報が表示されます。

    • アンインストールサマリー: アンインストールされた製品コンポーネントおよびそれらの製品コンポーネントの設定情報がリストされます。

    • アンインストールログ: アンインストール時にアンインストーラが出力したすべてのメッセージが表示されます。

    • アンインストールのサマリーファイルとログファイルは、次の場所でも確認できます。

      Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logsLinux および HP-UX の場合: /var/opt/sun/install/logs

  4. 「閉じる」をクリックしてアンインストーラを終了します。

  5. Access Manager、Service Registry をアンインストールした場合は、「アンインストール後の作業の完了」に進みます。