Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)

Procedure依存性と互換性の問題を解決するには

インストーラは、選択された製品コンポーネントと関連する共有コンポーネントの依存性チェックを実行します。問題がある場合、問題を通知して対処を促す 1 つ以上のメッセージがインストーラによって表示されます。

  1. 製品コンポーネントの依存性に関する問題を解決します。

    Solaris OS では、インストーラがアップグレードできるのは、Application Server、Message Queue、JavaDB、および HADB のみです。Java ES コンポーネントのアップグレード手順については、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』を参照してください。

  2. 「次へ」をクリックします。

  3. 次の処理に進めるようになるまで、手順 1 と 2 を繰り返します。

  4. Solaris OS の場合、J2SE SDK の互換性の問題を解決します。

    Solaris OS で、互換性のないシステム全体バージョンの J2SE SDK が検出された場合、「J2SE Software Development Kit のアップグレードが必要です」ページが表示されます。実行する処理についての選択肢が表示されます。(1) SDK バージョンを自動的にアップグレードするか、または (2) 手動でアップグレードするかを選択します。ページの内容を確認してから、アップグレードを自動または手動のどちらで行うかを決定します。デフォルト値は「自動的に」です。

    必要なバージョンよりも上のバージョンの JDK が検出され、1 つ以上の JDK パッケージが存在しない場合 (例: 64 ビット JVM)、インストーラはこのバージョンを互換性のないバージョンとして扱います。そのような場合、選択肢 (1) または (2) を選択すると、Java ES が要求する JDK のバージョンに JDK がダウングレードされます。

  5. 共有コンポーネントの互換性の問題を解決します。

    製品コンポーネントの問題が解決されたあとで、インストーラはすでにインストールされている共有コンポーネントの互換性チェックを行います。共有コンポーネントの互換性のないバージョンが検出された場合は、「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」ページが表示されます。

    Java ES インストーラの「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」ページの画面例のキャプチャ。
    注意 – 注意 –

    JES 以外のアプリケーションについては、ホストに存在する依存関係を確認せずに共有コンポーネントをアップグレードしないでください。必要となる共有コンポーネントの Java ES バージョンと、これらの既存のアプリケーションとの間に互換性があるかどうかを最初に確認する必要があります。


    1. アップグレードしないときは、「取消し」をクリックします。

      「取消し」を選択した場合は、互換性のない共有コンポーネントを手動で削除する必要があります。削除しない場合は、これ以上インストールを続行できなくなります。

    2. 互換性のない共有コンポーネントをこのインストールセッションでアップグレードするときは、「次へ」をクリックします。

      「インストールディレクトリ」ページが表示されます。次の画面例には、インストールディレクトリのデフォルトの場所が表示されています。