インストーラは、すでにインストールされている Java ES 製品コンポーネントのバージョンがないかホストを調べます。一部の製品コンポーネント (Application Server、Message Queue、Java DB、および HADB) は、インストーラによってアップグレードできます。例:
このシステムでは次のコンポーネント製品が検出されました。バンドル版の製品の場合は、インストール対象として 選択すればアップグレードできます。その他の製品は、次の「ソフトウェアコンポーネントの選択 - メインメニュー」 では無効 (* *) として表示されます。 High Availability Session Store 4.4 v4.4.2.7 - アップグレード可, 互換 Sun Java(TM) System Message Queue v3.6.25 - アップグレード可, 互換 <続行するには ENTER キーを押してください> |
このほかに互換性のないコンポーネントが検出された場合は、それらを手作業で削除またはアップグレードする必要があります。Java ES インストーラを使わずにアップグレードする手順については、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』を参照してください。互換性に関する問題が解決されたら、インストールを続行できます。
HP-UX では、Sun Cluster コンポーネント、Directory Preparation Tool、HADB、またはサードパーティーの Web コンテナはサポートされません。Linux での「今すぐ設定」設定オプションによるインストールの場合、Sun Cluster コンポーネントはサポートされず、サードパーティーコンテナは BEA WebLogic のみがサポートされます。
ソフトウェアコンポーネントの選択 - メインメニュー --------------------------------------- 注: "* *" は、選択が無効であることを示します。 [ ] 1. Directory Preparation Tool 6.4 [ ] 2. Web Server 7.0 [ ] 3. Sun Cluster Geographic Edition 3.1 2006Q4 [ ] 4. Web Proxy Server 4.0.4 [ ] 5. Directory Server Enterprise Edition 6.0 [ ] 6. High Availability Session Store 4.4 [ ] 7. Access Manager 7.1 [ ] 8. Sun Cluster 3.1 8/05 [ ] 9. Message Queue 3.7 UR1 [ ] 10. Application Server Enterprise Edition 8.2 [ ] 11. Service Registry 3.1 [ ] 12. Portal Server Secure Remote Access 7.1 [ ] 13. Monitoring Console 1.0 [ ] 14. Portal Server 7.1 [ ] 15. Java DB 10.1 [ ] 16. Sun Cluster Agents 3.1 [ ] 17. すべての共有コンポーネント インストールする製品のリストをコンマで区切って入力するか、または R を入力してリストを更新します [] {"<" 戻る, "!" 終了}: |
インストールするコンポーネントに対応する番号をコンマで区切って入力し、Return キーを押します。
「ソフトウェアコンポーネントの選択 — 選択内容の確認」というリストが表示され、選択したコンポーネントが表示されます。
選択したコンポーネントが正しければ、Return キーを押します。
選択した各コンポーネントのサブコンポーネントをインストールするかどうかを、インストーラから確認されます。例:
コンポーネントの選択 - "Directory Server Enterprise Edition 6.0" --------------------------------------------------------------------------------------- *[X] 1. Directory Server Core Server *[X] 2. Directory Service Control Center *[X] 3. Directory Server Enterprise Edition 6 コマンドラインユーティリティー *[X] 4. Directory Proxy Server 6 Core Server インストールするコンポーネントのリストをコンマで区切って入力します (すべてを選択する場合は D を入力) [D] {"<" 戻る, "!" 終了} |
サブコンポーネントがない製品コンポーネントもあります。その場合は製品コンポーネントだけが表示され、応答する必要はありません。サブコンポーネントが表示された場合は、応答する必要があります。
サブコンポーネントの選択を完了します。
サブコンポーネントの選択がすべて完了すると、インストーラによって多言語パッケージをインストールするかどうかを確認されます。
選択したすべてのコンポーネントに多言語パッケージをインストールする場合は、「Yes」を選択して Return キーを押します。
デフォルトでは、選択したコンポーネントの多言語パッケージがインストールされます。「No」を選択した場合は、英語版のパッケージのみがインストールされます。この場合は、選択を確認する画面が表示され、ローカライズ版のパッケージをあとでインストールすることはできないという警告が表示されます。
製品コンポーネントの依存性に関するエラーを解決します。
コンポーネントの依存性に問題がある場合、問題の種類に応じて「製品の依存関係のチェック」エラーまたは警告が表示されます。一般的な問題には次のものがあります。
ローカル依存性が満たされていない
この場合、「ソフトウェアコンポーネントの選択」に戻り、ローカル依存関係を解決できるように、適切な製品コンポーネントを選択します。
あとで行うインストール後設定の間にリモート依存性が満たされる
リモートインストールを指定するつもりがない場合、「ソフトウェアコンポーネントの選択」に戻り、ローカルで依存性を満たすように適切な製品コンポーネントを選択します。
製品コンポーネントの以前のバージョンがローカルホストにすでにインストールされている
互換性のないバージョンの製品コンポーネントが見つかると、インストーラを終了して、その互換性のないバージョンをアップグレードまたは削除する必要があります。
共有コンポーネントの依存性に関するエラーを解決します。
ホスト上で互換性のないバージョンの共有コンポーネントが見つかった場合は、これらをアップグレードするかどうかを確認されます。「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」リストを確認し、それらの共有コンポーネントをインストーラが自動的にアップグレードしても問題がないかどうか判断してください。
JES 以外のアプリケーションについては、ホストに存在する依存関係を確認せずに共有コンポーネントをアップグレードしないでください。必要となる共有コンポーネントの Java ES バージョンと、これらの既存のアプリケーションとの間に互換性があるかどうかを最初に確認する必要があります。アップグレードについては、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』を参照してください。
1 (デフォルト) を入力するか Return キーを押すと、インストーラはそれらの共有コンポーネントを自動的にアップグレードします。
2 を入力してインストールセッションを取り消した場合は、それらの共有コンポーネントを手動でアップグレードできます。
2 を入力した場合は、「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」リストにある共有コンポーネントを削除またはアップグレードしないと、インストールを続行できません。
Solaris OS の場合は、インストーラが J2SE SDK をアップグレードするべきかどうかを指定します。
Solaris OS で、互換性のないシステム全体バージョンの J2SE SDK が検出された場合、「J2SE Software Development Kit のアップグレードが必要です」ページが表示されます。実行する処理についての選択肢が表示されます。(1) SDK バージョンを自動的にアップグレードするか、または (2) 手動でアップグレードするかを選択します。ページの内容を確認してから、アップグレードを自動または手動のどちらで行うかを決定します。デフォルト値は「自動的に」です。
必要なバージョンよりも上のバージョンの JDK が検出され、1 つ以上の JDK パッケージが存在しない場合 (例: 64 ビット JVM)、インストーラはこのバージョンを互換性のないバージョンとして扱います。そのような場合、選択肢 (1) または (2) を選択すると、Java ES が要求する JDK のバージョンに JDK がダウングレードされます。