Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)

第 4 章 テキストベースのインタフェースによるインストール

この章では、対話的なテキストベースのインタフェースを使用して、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) ソフトウェアをインストールする方法を説明します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

インストールの前に

この章で説明する作業を開始する前に、インストールの順序を作成し、インストールに関する一般的な要件や前提条件をすべて満たしておいてください。これらの作業を完了すると、インストールの準備ができます。

この節で説明する内容は、次のとおりです。

前提条件の確認

今回のリリースの Java ES に固有の前提条件については、「インストール前提条件の確認」 を参照してください。

システム要件については、『Sun Java Enterprise System 5 リリースノート (UNIX 版)』「プラットフォームの要件と問題点」を参照してください。

インストールの順序に影響する可能性のある一般的な状況についての情報は、表 2–1を参照してください。

ソフトウェアの入手

Java ES ソフトウェアの入手方法の詳細については、「Java ES ソフトウェアの入手」を参照してください。

テキストベースのインタフェースの使用方法

テキストベースのインストーラでは、グラフィカルインタフェースは表示されず、一連の質問の形式で情報が要求されます。次の表は、インストーラのテキストベースのプロンプトに応答する方法の説明です。

表 4–1 テキストベースインストーラのプロンプトに対する応答

操作 

入力 

角カッコ ([ ]) 内に示されているデフォルト値を受け入れる

Return キーを押します。 

リストから項目を選択する 

項目の番号を入力し、複数の場合はコンマで区切り、Return キーを押します。空白文字は使用できません。たとえば、リスト内の項目 2 を選択するには、2 と入力して Return キーを押します。

項目 1、3、4 を選択するには、1,3,4 と入力して Return キーを押します。

リストに含まれる項目の選択を解除する 

項目番号の前にマイナス記号 (-) を入力し、複数の場合はコンマで区切り、Return キーを押します。空白文字は使用できません。たとえば、リスト内の項目 2 の選択を解除するには、-2 を入力して Return キーを押します。

項目 1、3、4 の選択を解除するには、-1,-3,-4 と入力して Return キーを押します。

テキストフィールドに値を指定する 

値を入力し、Return キーを押します。 

パスワードを指定する 

パスワードを入力し、Return キーを押します。 

パスワードは端末ウィンドウには表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに空白は使用できません。また、次の記号も使用できません。 ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ %

前のページに戻る 

左向きの不等号 (<) を入力し、Return キーを押します。 

セッションを終了する 

感嘆符 (!) を入力し、Return キーを押します。

テキストベースモードでのインストーラの実行

installer コマンドのオプションの詳細については、付録 B 「インストールコマンド」を参照してください。

インストール中に問題が発生した場合は、第 9 章「トラブルシューティング」 のトラブルシューティング情報を参照してください。

Procedureインストールを開始するには

  1. root としてログインしていない場合は、スーパーユーザーになります。

  2. テキストベースのインストーラを起動します。


    ./installer —nodisplay

    「ようこそ」情報が表示されます。

  3. Return キーを押して、「ソフトウェアライセンス契約」を表示します。

    Return キーを押し続けて、契約書を最後まで読みます。

  4. ライセンス契約の条項に同意する場合は、yes と入力して Return キーを押します。

    ライセンス契約のすべての条項に同意しない場合は、Return キーを押すことによってデフォルトの no を選択します。インストールセッションが終了します。

Procedureコンポーネントと言語を選択するには

インストーラは、すでにインストールされている Java ES 製品コンポーネントのバージョンがないかホストを調べます。一部の製品コンポーネント (Application Server、Message Queue、Java DB、および HADB) は、インストーラによってアップグレードできます。例:


このシステムでは次のコンポーネント製品が検出されました。バンドル版の製品の場合は、インストール対象として
選択すればアップグレードできます。その他の製品は、次の「ソフトウェアコンポーネントの選択 - メインメニュー」
では無効 (* *) として表示されます。

High Availability Session Store 4.4   v4.4.2.7 - アップグレード可, 互換
Sun Java(TM) System Message Queue  v3.6.25 - アップグレード可, 互換

   <続行するには ENTER キーを押してください>

このほかに互換性のないコンポーネントが検出された場合は、それらを手作業で削除またはアップグレードする必要があります。Java ES インストーラを使わずにアップグレードする手順については、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』を参照してください。互換性に関する問題が解決されたら、インストールを続行できます。


注 –

HP-UX では、Sun Cluster コンポーネント、Directory Preparation Tool、HADB、またはサードパーティーの Web コンテナはサポートされません。Linux での「今すぐ設定」設定オプションによるインストールの場合、Sun Cluster コンポーネントはサポートされず、サードパーティーコンテナは BEA WebLogic のみがサポートされます。



ソフトウェアコンポーネントの選択 - メインメニュー
---------------------------------------
注: "*  *" は、選択が無効であることを示します。

[ ] 1.  Directory Preparation Tool 6.4
[ ] 2.  Web Server 7.0
[ ] 3.  Sun Cluster Geographic Edition 3.1 2006Q4
[ ] 4.  Web Proxy Server 4.0.4
[ ] 5.  Directory Server Enterprise Edition 6.0
[ ] 6.  High Availability Session Store 4.4
[ ] 7.  Access Manager 7.1
[ ] 8.  Sun Cluster 3.1 8/05
[ ] 9.  Message Queue 3.7 UR1
[ ] 10. Application Server Enterprise Edition 8.2
[ ] 11. Service Registry 3.1
[ ] 12. Portal Server Secure Remote Access 7.1
[ ] 13. Monitoring Console 1.0
[ ] 14. Portal Server 7.1
[ ] 15. Java DB 10.1
[ ] 16. Sun Cluster Agents 3.1
[ ] 17. すべての共有コンポーネント
   インストールする製品のリストをコンマで区切って入力するか、または R を入力してリストを更新します
    [] {"<" 戻る, "!" 終了}:
  1. インストールするコンポーネントに対応する番号をコンマで区切って入力し、Return キーを押します。

    「ソフトウェアコンポーネントの選択 — 選択内容の確認」というリストが表示され、選択したコンポーネントが表示されます。

  2. 選択したコンポーネントが正しければ、Return キーを押します。

    選択した各コンポーネントのサブコンポーネントをインストールするかどうかを、インストーラから確認されます。例:


    コンポーネントの選択 -  "Directory Server Enterprise Edition 6.0"
    ---------------------------------------------------------------------------------------
    *[X] 1. Directory Server Core Server
    *[X] 2. Directory Service Control Center
    *[X] 3. Directory Server Enterprise Edition 6 コマンドラインユーティリティー
    *[X] 4. Directory Proxy Server 6 Core Server
    
    インストールするコンポーネントのリストをコンマで区切って入力します (すべてを選択する場合は D を入力)
     [D] {"<" 戻る, "!" 終了}

    サブコンポーネントがない製品コンポーネントもあります。その場合は製品コンポーネントだけが表示され、応答する必要はありません。サブコンポーネントが表示された場合は、応答する必要があります。

  3. サブコンポーネントの選択を完了します。

    サブコンポーネントの選択がすべて完了すると、インストーラによって多言語パッケージをインストールするかどうかを確認されます。

  4. 選択したすべてのコンポーネントに多言語パッケージをインストールする場合は、「Yes」を選択して Return キーを押します。

    デフォルトでは、選択したコンポーネントの多言語パッケージがインストールされます。「No」を選択した場合は、英語版のパッケージのみがインストールされます。この場合は、選択を確認する画面が表示され、ローカライズ版のパッケージをあとでインストールすることはできないという警告が表示されます。

  5. 製品コンポーネントの依存性に関するエラーを解決します。

    コンポーネントの依存性に問題がある場合、問題の種類に応じて「製品の依存関係のチェック」エラーまたは警告が表示されます。一般的な問題には次のものがあります。

    • ローカル依存性が満たされていない

      この場合、「ソフトウェアコンポーネントの選択」に戻り、ローカル依存関係を解決できるように、適切な製品コンポーネントを選択します。

    • あとで行うインストール後設定の間にリモート依存性が満たされる

      リモートインストールを指定するつもりがない場合、「ソフトウェアコンポーネントの選択」に戻り、ローカルで依存性を満たすように適切な製品コンポーネントを選択します。

    • 製品コンポーネントの以前のバージョンがローカルホストにすでにインストールされている

      互換性のないバージョンの製品コンポーネントが見つかると、インストーラを終了して、その互換性のないバージョンをアップグレードまたは削除する必要があります。

  6. 共有コンポーネントの依存性に関するエラーを解決します。

    ホスト上で互換性のないバージョンの共有コンポーネントが見つかった場合は、これらをアップグレードするかどうかを確認されます。「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」リストを確認し、それらの共有コンポーネントをインストーラが自動的にアップグレードしても問題がないかどうか判断してください。


    注意 – 注意 –

    JES 以外のアプリケーションについては、ホストに存在する依存関係を確認せずに共有コンポーネントをアップグレードしないでください。必要となる共有コンポーネントの Java ES バージョンと、これらの既存のアプリケーションとの間に互換性があるかどうかを最初に確認する必要があります。アップグレードについては、『Sun Java Enterprise System 5 アップグレードガイド (UNIX 版)』を参照してください。


    • 1 (デフォルト) を入力するか Return キーを押すと、インストーラはそれらの共有コンポーネントを自動的にアップグレードします。

    • 2 を入力してインストールセッションを取り消した場合は、それらの共有コンポーネントを手動でアップグレードできます。

    2 を入力した場合は、「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」リストにある共有コンポーネントを削除またはアップグレードしないと、インストールを続行できません。

  7. Solaris OS の場合は、インストーラが J2SE SDK をアップグレードするべきかどうかを指定します。

    Solaris OS で、互換性のないシステム全体バージョンの J2SE SDK が検出された場合、「J2SE Software Development Kit のアップグレードが必要です」ページが表示されます。実行する処理についての選択肢が表示されます。(1) SDK バージョンを自動的にアップグレードするか、または (2) 手動でアップグレードするかを選択します。ページの内容を確認してから、アップグレードを自動または手動のどちらで行うかを決定します。デフォルト値は「自動的に」です。

    必要なバージョンよりも上のバージョンの JDK が検出され、1 つ以上の JDK パッケージが存在しない場合 (例: 64 ビット JVM)、インストーラはこのバージョンを互換性のないバージョンとして扱います。そのような場合、選択肢 (1) または (2) を選択すると、Java ES が要求する JDK のバージョンに JDK がダウングレードされます。

Procedureインストールディレクトリを指定し、システムチェックを開始するには

  1. 選択した製品コンポーネントのデフォルトのインストール先をそのまま使用するか、またはデフォルトの場所を変更して Return キーを押します。


    注 –

    デフォルト値をそのまま使わずに別の値を入力することを選択した場合は、その項目をインストーラまたはコンフィギュレータから要求された場合には、選択したその値を常に指定する必要があります。


    選択された各製品コンポーネントについて、デフォルトのインストールディレクトリが表示されます。例:


    インストールディレクトリ
    ========================
    製品ごとにインストール先のディレクトリの名前を入力してください:
    
    Directory Server [/opt/SUNWdsee]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    Web Server [/opt/SUNWwbsvr7]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    Web Server インスタンス [/var/opt/SUNWwbsvr7]  {"<" 戻る, "!" 終了}
  2. システムチェックによって見つかった問題をすべて確認します。

    インストールディレクトリの選択が完了すると、インストーラは、選択したコンポーネントに基づいて、ディスク容量、メモリー、スワップ空間、オペレーティングシステムのパッチ、およびオペレーティングシス テムリソースのチェックを自動的に開始します。次の表の左側の列には、システムチェックの結果表示されるメッセージを示しています。右の列は、それぞれの状況に対して必要となる対処方法を示しています。

    表示されるメッセージ 

    対処方法 

    システムはインストールの準備が完了しています

    インストールを続行します。 

    システムはインストールの準備が完了しています

    メモリーまたはスワップ空間の量が推奨レベルに達していないことを示す警告メッセージを含む。 

    インストールを続行しますが、インストールの完了後にメモリーまたはスワップ空間を追加してください。メモリーまたはスワップ空間を追加しない場合、パフォーマンスに深刻な影響が生じる可能性があります。 

    システムはインストールの準備ができていません

    必要なパッチがインストールされていない場合は、そのパッチ番号が表示されます。インストーラを停止しなくても報告された問題を解決できる場合は、そのようにしてからインストールを続行します。 

    メモリーの不足など、問題によってはインストールを続行できる場合もありますが、その他の問題 (ディスク容量の不足など) の場合は、問題を解決しないとインストーラの処理を続行できません。

    Solaris 10: インストーラを非大域ゾーンで実行している場合、メモリー情報を取得できないことを知らせるメッセージが表示されます。

  3. 適用されていないオペレーティングシステムパッチをインストールします。

    インストールを続行する前に、適用されていないパッチの大半をインストールする必要があります。方法については、「パッチをインストールするには」を参照してください。場合によっては、適用されていないパッチをインストールせずに続行できます。この場合、処理を続けようとすると、インストールが失敗するか、またはソフトウェアが正しく機能しない可能性があることを示す警告が表示されます。インストールを続行するときは、適用していないパッチをインストールしないでインストールすることを明示的に承認する必要があります。

  4. システムがインストールできる状態になったら、Return キーを押して続行します。

    インストールする設定の種類とグローバル設定の指定を求められます。

Procedure設定の種類と共通サーバー設定を指定するには

  1. 次のオプションから設定の種類を指定します。

    • 今すぐ設定 (デフォルト):インストール時に設定可能な製品コンポーネントを設定できます。「今すぐ設定」の設定作業には、共通サーバー設定や、選択した製品コンポーネントの設定情報の入力が含まれます。


      注 –

      一部の製品コンポーネントは、インストール時に設定できません。これらの製品コンポーネントを選択した場合、インストール後にこれらの製品コンポーネントの設定が必要なことを知らせる警告が表示されます。


    • あとで設定:パッケージのインストールに必要な最小限の値だけを入力します。インストーラは、詳細設定を行わずに処理を先に進めます。「あとで設定」設定オプションを選択する場合、「ソフトウェアをインストールするには」に進みます。

  2. 「今すぐ設定」の場合は、管理者ユーザーの ID とパスワードの入力方法を選択します。

    管理者ユーザーの ID とパスワードを使用する製品コンポーネントを複数選択した場合、選択することを求められます。


    注 –

    Java ES インストーラでは、管理パスワードに空白は使用できません。また、次の記号も使用できません。 ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ %


    • 「次の情報をすべての管理者アカウントに使用する」。(デフォルト) デフォルトをそのまま使用する場合は、管理者ユーザーの ID とパスワードを 1 度だけ入力します。これらのフィールドは、これ以降設定ページに表示されなくなります。

    • 「製品ごとに異なる管理者アカウントを使用する」。このオプションを選択する場合は、選択した製品コンポーネントのうち、管理者 ID とパスワードを使用するコンポーネントのそれぞれの設定ページで、管理者ユーザー ID とパスワードを入力することを求められます。

  3. 「今すぐ設定」インストールの場合は、共通サーバー設定を指定します。

    選択したコンポーネントに対応する共通サーバー設定とそのデフォルト値のリストが、インストーラによって表示されます。例:


    共通サーバー設定の指定
    
    ホスト名の入力 [myComputer]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    DNS ドメイン名の入力 [example.com]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    IP アドレスの入力 [192.168.255.255]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    サーバー管理ユーザー ID の入力  [Admin]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    管理ユーザーパスワードの入力 (パスワードは 8 文字以上でなければなりません) []  {"<" 戻る, "!" 終了}
    管理ユーザーパスワードの確認  []  {"<" 戻る, "!" 終了}
    システムユーザーを入力してください [root] {"<" 戻る, "!" 終了}
    システムグループを入力してください [root] {"<" 戻る, "!" 終了}

    デフォルト値をそのまま使用するか、または別の値を使用してこれらのグローバルパラメータを設定します。パラメータの詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 インストールリファレンス (UNIX 版)』「共通設定」を参照してください。

Procedureコンポーネントの設定データを指定するには

「今すぐ設定」設定オプションでのインストールの場合、インストーラは、選択した製品コンポーネントのうち、インストール時に設定可能なコンポーネントの設定に対する質問を 1 つ以上表示します。選択を行う際には、次の情報が役立ちます。


ヒント –

インストールが完了したあとで、次の場所にある「インストールサマリー」で設定情報を確認できます。

Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs

Linux および HP-UX の場合: /var/opt/sun/install/logs


  1. 各製品コンポーネントの設定を指定します。

    デフォルト値を受け入れるか、または製品コンポーネントのワークシートで収集した情報を使用して、各製品コンポーネントに関するインストーラの質問に答えます。

    標準的な設定の質問は次のように表示されます。


    Web Server: インスタンス設定を指定してください
    
    サーバー名 [myComputer.example.com]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    HTTP ポートの入力 [80]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    実行時 UNIX ユーザー ID を入力してください [webservd]  {"<" 戻る, "!" 終了}
    ドキュメントルートディレクトリを入力してください [/var/opt/SUNWwbsvr7/docs] {"<" 戻る, "!" 終了}

    注 –

    Access Manager を Portal Server と一緒にインストールする場合は、Access Manager に対してレルム (Access Manager 7.x 互換) モードまたは旧バージョン (Access Manager 6.x 互換) モードを選択できます。Portal Server には旧バージョンモードが必要であることを知らせるインストーラメッセージを無視します。ただし、Access Manager が Directory Server と一緒に設定され、データストアとして AM SDK が設定されている場合にのみ、Portal Server はレルムモードをサポートします。Communications 製品を使用する場合は、旧バージョンモードが必要です。



    注 –

    Web Server をWeb コンテナとして使用するときは、「Web Server: 設定タイプを選択してください」ページで Web Server 設定タイプモードを質問されたときに、「エージェント」ではなく「サーバー」に設定する必要があります。デフォルト値は「サーバー」です。


  2. 選択した製品コンポーネントとサブコンポーネントのリストを確認します。

    設定値を設定すると、選択されたコンポーネントとサブコンポーネントの「インストール準備完了」リストがインストーラによって表示されます。例:


    インストール準備完了
    -------------------------
    次のコンポーネントがインストールされます。
    
    製品: Java Enterpirese System 5
    アンインストールの場所: /var/sadm/prod/SUNWentsys5
    必要な容量: 199.10 M
    ----------------------------------------------
    Web Server 7.0
    Web Server CLI
    Web Server Core
    Web Server サンプル
    Directory Preparaation Tool 6.4
    Directory Server Enterprise Edition 6.0
    Directory Server Core Server
    Directory Service Control Center
    Directory Server Enterprise Edition コマンド行ユーティリティー
    Directory Proxy Server Core Server
    Monitoring Console 1.0

    変更する必要がある場合は、これまでの質問の中で変更が必要なものが表示されるまで、< を入力して Return キーを押します。ここには共有コンポーネントは表示されませんが、それらはすでに確認されており、選択した製品コンポーネントが必要とする場合にはインストールされます。

Procedureソフトウェアをインストールするには

「インストール準備完了」リストに問題がなければ、インストールを開始できます。


注 –

Linux の場合は、インストーラの実行中に rpm コマンドを使用しないでください。HP-UX の場合は、swlist swcopy、または swinstall コマンドを使用しないでください。Java ES インストールの実行中にこれらのコマンドを使用すると、インストールがハングアップする可能性があります。


  1. インストールを開始するには、Return キーを押してデフォルトの「1」を受け入れます。

    インストール処理が開始され、進捗バーにインストールの状況が表示されます。例:


    Java Enterprise System
    |-1%-------------------25%----------------------50%--

    インストールのサイズと複雑さによっては、この処理に長い時間がかかる場合があります。

    インストールが正常に完了すると、「インストールが完了しました」というメッセージが表示されます。

  2. インストールサマリーとインストールログを調べます。

    インストールが完了すると、メモリーの不足など、インストール時に見つかった問題が画面に表示されます。次のファイルにも有効な情報が含まれています。

    • [1] インストールサマリー。インストールされた各コンポーネントおよび指定した設定をリストにして表示します。「今すぐ設定」を選択した場合、このサマリーファイルにはすべての設定値が記録されます。

    • [2] インストールログ。インストーラによるコンポーネントのログメッセージを表示します。

    インストール後、これらのファイルは次の場所に配置されます。

    Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs

    Linux および HP-UX の場合: /var/opt/sun/install/logs

    Java ES ログの完全なリストについては、「インストールログファイルの検証」を参照してください。

  3. インストーラを終了します。

    これでインストーラセッションは完了です。インストールされた製品コンポーネントは、インストール後の作業をすべて完了したあとで開始する必要があります。「次の手順」に進みます。

  4. 正常なインストールを登録します。

    Java ES インストールが正常に完了したあと、インストーラを起動したコンソールまたは端末で Java ES レポータインストールユーティリティーが自動的に起動します。レポータがインターネット経由で Sun にアクセスするために使用するプロキシの URL または IP アドレスを指定することを求められます。その他の入力は必要ありません。


    注 –

    Java ES レポータの詳細な説明については、「Java ES レポータのしくみ」を参照してください。


コンポーネントの追加

インストーラを再び実行し、追加のコンポーネントをインストールできます。インストーラは、インストール済みコンポーネントを検出し、これらを使用して、追加される製品コンポーネントの依存関係を設定します。インストール済み製品コンポーネントは、「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページで無効になっています。

たとえば、今回のインストールで Access Manager とそれに必要な製品コンポーネントをインストールしたとします。そのあとで、Portal Server をインストールすることになりました。Access Manager に対する Portal Server の依存性を満たすために、Access Manager の既存のインスタンスが使用されます。Access Manager を再インストールするように求められることはありません。


注 –

Java ES がすでにインストールされているホストに製品コンポーネントを追加するときに、すでにインストールおよび設定済みの製品コンポーネントがその新しい製品コンポーネントで使用される場合は、必ず正しいパスとパスワードを使用するようにしてください。正しいパスとパスワードを忘れてしまった場合は、製品コンポーネントをそのホストに追加する前に、インストール済みコンポーネントの「インストールサマリー」を参照してください。


次の手順

インストーラによる Java ES のインストールが完了したなら、次の手順に進みます。