Java ES 5 をインストールして使用するために必要なディスク容量および RAM は、システムにインストールするコンポーネントによって大きく異なる可能性があります。次の値は、単一システムにすべてのコンポーネントをインストールする場合の最小限の推奨値です。より正確な値を算出するには、システムにインストールするコンポーネントのリリースノートに記載された値を加算します。
オペレーティングシステム |
プロセッサ (システム) |
ディスク容量 |
RAM |
スワップ領域 |
---|---|---|---|---|
Solaris SPARC |
UltraSPARC II (Sun Enterprise 250) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Solaris x86 |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 (Sun v20/40/60z) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Linux |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 (Sun v20/40/60z) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Java ES 5 は、SPARC および x86 プラットフォームで動作する Solaris 9 および Solaris 10 のすべてのバージョンでサポートされていますが、Sun では次のアップデートを利用することを推奨します。
Solaris 9: Update 7 (9/04) またはそれ以降
Solaris 10 SPARC: Update 1 (1/06) またはそれ以降
Solaris 10 x86: Update 2 (6/06) またはそれ以降
Java ES は、次の Solaris ソフトウェアグループを使用してインストールされた Solaris システム上で動作します。
SUNWCXall – Solaris ソフトウェアグループ全体と OEM サポート
SUNWCall – Solaris ソフトウェアグループ全体
SUNWCprog – 「開発者」Solaris ソフトウェアグループ
Java ES は、Sun Cluster または Sun Cluster Geographic Edition をインストールしていない場合は、SUNWCreq (「コアシステム」Solaris ソフトウェアグループ) または SUNWCuser (「エンドユーザー」Solaris ソフトウェアグループ) を使用してインストールされた最小の Solaris 10 システム上でも動作可能です。
SUNWCreq がインストールされた Solaris 10 システムに Java ES 5 をインストールするには、次のパッケージを追加します。
SUNWadmc |
SUNWpl5u |
SUNWadmfr |
SUNWxcu4 |
SUNWadmfw |
SUNWxcu6 |
グラフィカル (GUI) インストーラを使用する場合は、次のパッケージも追加します。
SUNWctpls |
SUNWxwplr |
SUNWmfrun |
SUNWxwplt |
SUNWxwfnt |
SUNWxwrtl |
SUNWxwice |
|
Java ES は、前述の 2 通りの Solaris 10 最小インストールでテストされています。ただし、Java ES コンポーネントの特定の機能を使用するために、追加のパッケージが必要になる可能性があります。
Java ES インストーラは、インストールしようとしているコンポーネントを実行するために必要なオペレーティングシステムパッチがシステムにインストールされているかどうかをチェックします。Solaris へのインストール中にこれらのチェックが失敗するのを避けるために、Sun では、インストーラを実行する前にダウンロードして適用できるパッチクラスタを提供しています。これらのパッチクラスタを入手するには、次の手順に従います。
http://sunsolve.sun.com にアクセスします。
「パッチやアップデート」をクリックします。
「推奨パッチクラスタ」をクリックします。
使用している OS のバージョンに該当する「Java ES Required OS」で始まるパッチクラスタを検索してダウンロードします。
これらのパッチクラスタには、Solaris カーネルパッチが含まれている場合があることに留意してください。したがって、次の作業を必ず行ってください。
パッチクラスタの README の内容を熟読します。また、クラスタ内の各パッチ、特にカーネルパッチの README も確認します。
シングルユーザーモードでパッチクラスタをインストールし、インストール後に再構成再起動 (boot -r) を実行します。一部のパッチがインストールに失敗し、「追加のパッチコマンドを呼び出す前に再構成再起動が必要」と報告された場合は、再起動後にもう一度クラスタをインストールする必要があります。
また、Java ES に必要な OS パッチのほとんどは、最新の Solaris アップデートにすでに含まれていることに留意してください。したがって、最新の Solaris アップデートを実行する前に Java ES インストーラを実行して、適用が必要なパッチを調べ、パッチクラスタ全体をダウンロードする代わりに必要な パッチだけをダウンロードすることができます。
Red Hat Enterprise Linux 3 update 8 を実行している x86 システムに Java ES 5 をインストールするとき、システムユーザー「root」は認識されません。
解決方法: Java ES をインストールする前に、まず Red Hat のサイトから最新の coreutils-4.5.3-28.4.i386.rpm および coreutils-4.5.3-28.4.x86_64.rpm をインストールします。
Java ES コンポーネントを HP-UX にインストール、設定、および実行する前に、特定のソフトウェアのアップデートおよびパッチをインストールする必要があります。必要なアップデートは次のとおりです。
Transport Optional Upgrade Release (TOUR) 3.1
GOLDQPK11i(B.11.11.0509.429) Sept 2005 Quality Pack
GOLDAPPS11i(B.11.11.0509.429)
GOLDBASE11i(B.11.11.0509.429)
必要なパッチは次のとおりです。
PHSS_30966
PHCO_29328
PHKL_25842
PHNE_29445
これらのアップデートおよびパッチは、HP IT Resource center (http://itrc.hp.com) から入手できます。
プラットフォームの仮想化は、共有されたハードウェア上に存在する単一の環境で、複数の関連付けられていないゲストオペレーティングシステムを実行する機能です。プラットフォームの仮想化により、多数の利点が得られるため、現在では、さまざまな仮想化テクノロジおよび仮想化製品を利用することができます。
Sun では、Solaris 10 11/06 で導入された、Logical Domains (LDoms) ソフトウェアを使用して仮想化された Solaris 10 環境での Java ES 5 の配備をテストおよびサポートしています。
LDoms は、UltraSPARC T1 ベースおよび T2 ベースのサーバーで動作します。LDoms とその機能および要件については、Logical Domains のドキュメントコレクション (http://docs.sun.com/coll/ldom1.0) を参照してください。
LDoms 以外の仮想化環境内で、サポートされているオペレーティングシステムに Java ES コンポーネントを配備し、問題が発生した場合は、Sun のサービスが対応する前に、非仮想化環境で問題を実演するようお願いする場合があります。
非仮想化環境での配備と同様に、推奨されるリソース (プロセッサ、メモリー、ストレージなど) を各仮想マシンに割り当てて、十分なレベルのアプリケーションパフォーマンスを確保するようにしてください。推奨およびサポートされるシステム要件については、コンポーネントのドキュメントを参照してください。
Java ES 5 コンポーネントで提供される Web ベースの管理インタフェースは、少なくとも次の Web ブラウザをサポートします。
Firefox® 1.0.7 (Solaris 9 および 10、Windows 2000 および XP、Red Hat Linux 3 および 4、Mac OS X)
MozillaTM 1.7.12 (Solaris 9 および 10、Windows 2000 および XP、Red Hat Linux 3 および 4、HP-UX、Mac OS X)
NetscapeTMCommunicator 7.1 (Solaris 9 および 10、HP-UX)
Netscape Communicator 8.0.4 (Windows 2000 および XP)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP1 (Windows 2000)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2 (Windows XP)
Java ES 5 コンポーネントで提供されるエンドユーザー Web インタフェースがサポートする Web ブラウザについては、そのインタフェースを提供するコンポーネントのリリースノートを参照してください。Java ES 5 コンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.2 から入手できます。「コンポーネントのリリースノート」も参照してください。
Solaris および Linux で、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 9 (1.5.0_09) での動作が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。HP-UX では、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 3 (1.5.0_03) での動作が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。また、次の項目は Java SE 1.4.2 と互換性があります。
共有コンポーネント
エンドユーザークライアントアプリケーション
公開 Java API
コンポーネントによっては、Java SE のその他のバージョンをサポートする可能性があります。また、Java SE の特定のバージョンに関連する互換性の問題が存在する可能性があります。詳細は、コンポーネントのリリースノートを参照してください。